AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

篠田氏の研究成果の「還元」

 今夜拾った日本学術振興会の(米国)ワシントン研究連絡センターでのものらしい篠田謙一氏の2012年のプレゼンテーション資料
 アイヌ民族の皆さん、「アイヌ集団の形成」について、まずはアメリカへ(そして世界へ)と研究の還元を行ってくれていますよ。北海道アイヌ協会の「幹部」諸氏も大喜びといったところであろうか。
 最も「科学的」だなと感じたのは、9ページの写真である。

P.S.(22:40):しばらく空いたので比率が小さくても表示されているのかもしれないが、琉球関連の投稿のせいだろうか、今までにまったくなかったアクセス元からのアクセスが記録されている。閉鎖前と同じか、むしろ少し多いビュー数である。午後2時台と午後9時台に突出している。少人数の同じ人たちだろう。

 ブログのタイトルとテーマを変えたいなと考えている。いま一番書きたいのは、北米の状況。しかし、"Against the Wind"も間が空いたしなー。
 読み手の分からない環境で書くのにも飽きてきた。
 ブログは非公開にしていると、検索に挙がって来なくなるらしい。まあいいか。

非公開時メッセージ(6/8):北海道新聞「水曜討論」

 こういうまとめ(https://togetter.com/li/1117914)があると、読者が教えて下さった。「この男をアイヌ政策から取り外すのが早急な課題だ。」Agreed! 篠田氏は、日本人類学会会長になっていたのか! 日本人類学会も落ちたものだ。

 数日前に、NAGPRA体制下で学問的訓練を受けたアメリカの若い世代の自然人類学者が自らの学会の旧来の学者たちの生態、自然人類学者の「文化と政治」を批判的に論じた論文を読んだ。篠田氏の言っていることを内側から批判するに好適な論文であるが、日本の自然人類学者も文化人類学者も、自分たちの学会誌で篠田氏を批判していないのだろうか――学会に入っていないから最新の学会誌などを読めないので明確には言えないが。篠田氏の主張は、掘り返した墳墓跡のように穴だらけである。

 ところで、下の方に「アイヌ遺骨研究に批判的だったブログ『Ainu Policy Watch』が非公開設定になった。つまり事実上閉鎖された。どこからか圧力があったのだろうか。」と書かれていた。このブログはAINU POLICY WATCHなので別物かと思ったが、URLを辿るとここに来た。どこからも誰からも、ブログをやめよという圧力はかけられていない。むしろ、ここを開けておけとか、再開せよという「圧力」は来ている。それにしても、圧力で閉鎖したとは見縊られたものである。

P.S.:ついでに書くと、昨夜は、トランプ大統領を合憲的にクビにする方法について考えながら、それを論じる論文を読んでいた。キーワードは、合衆国憲法修正第25条である。

P.S. #2:やっと、現時点までのツイートを全部読むことができた。

「科学レイシズムに対する反省と総括がいまだにきちんとなされていない自然・形質・分子人類学界にアイヌ政策のドアを開けたのは誰だよ。」(これは、ウィンチェスター氏のツイート。ホント、誰だよ。アイヌ協会と「有識者」か? 政策室か? それとも、俺も入れろと、自分で自己推薦してきたのか?)

 以下、丹菊逸治氏のツイートから抜粋。( )は、私のコメント。

「そろそろね、先住民族を巡るレイシズムをまともにとりあげたほうがいいんじゃないか。」(その通り。遅いよ。)
「私は黙っているつもりはないです。」
「私はもう我慢するのをやめた。」
「全部ばらします。彼らの主張は嘘と間違いだらけです。」
「私はもう黙っているのをやめた。責任は篠田謙一氏と、篠田謙一氏に好き勝手なことを言わせ続けている北海道アイヌ協会本部にある。」
(現場でいつも見ている人だから、もっと早く言って欲しかったなー。でも、私は使っていないツイッターで言っていたのかも。)
ツイッターは読まない人々も多かろう。今後は私は自分で発言の場を作ることも考えるつもりだ。」
ツイッターを読む人の方が多いのではないかと思っていたのだが。是非、頑張って下さい。謝礼は出せないけど、ここのブログの客員執筆者としてご招待したいくらいだ。でも、いつ再開できるか分からないし、彼独自で、もしくは協力者とやってくれることでしょう。)
そもそも平成十年代に北海道アイヌ協会の幹部が太平洋岸でアイヌ墓地の破壊と遺骨の納骨堂への集約を強行したときにも、協会はそれを阻止できなかった。その後関係者は失脚したが、問題は闇に葬られた。」
(フムフム、ナルホド。この「関係者」って?)

f:id:Don_Xuixote:20170608030651p:plain

非公開メッセージ(6/1~6/2)

 北海道アイヌ協会は、5月28日の定例総会で篠田謙一氏に講演させて、質疑応答のための時間はまったく用意しなかったらしい。
 北海道アイヌ協会は、政府のガイドラインに従って、自らの会員、しかも当該遺骨の祭祀承継者である会員の先祖の遺骨だけを選別して、その一体一体にペンリウクさんの遺骨に行なっているのと同じような同定作業を行ない、祭祀承継者の遺族からインフォームド コンセントを取り、「物質移転合意書」を作成してから「象徴空間」に移すことであろう。それ以外の方法を取れば、政府のガイドラインをはじめ、種々の手続き規定に反することになる。
 篠田氏は、『学術の動向』論文でも28日の講演でも、縄文時代の人骨と江戸時代末期から明治時代以降に盗掘された遺骨を、あたかもこれまで使用後に放り出されてきた遺骨と同じように、ごちゃまぜにして話をすることで、争点をずらしている。
 レジュメのタイトルは、「先住民族の人権と自然人類学研究――研究の今日的な意義について――」。レジュメを見る限り、どこで「先住民族の人権」について語ったのだろうか。一言もない!
 「アイヌの哲学」などどうでもよいと言っていた幹部にとって、系統樹やグラフは「科学」を十分に神秘化してくれるもののようである。
 ただ「DNA研究はだめだ」とだけ声を張り上げていたってだめだ。

 勝手に転載している人がいるから、もう少しだけ書く。

 「遺骨返還に関する考え方」を整理するということで、「遺骨に係わる問題点の解決」についてもレジュメに並べている。その最初には「発掘の経緯に関する問題点」は「事実関係の将来への継承」を「博物館での展示・啓発、情報の発信」だけで済ますような話をしたようである。学協会としての謝罪を否定し続けている人骨学者らしく、謝罪も賠償も出ていない。札医大に「たまたま」居合わせたという百々氏が明快に言っていたらしいではないか。謝罪などと言おうものなら、賠償とか補償とかにつながるから怖いのだと。政府の役人と同じ考えを代弁していたに過ぎまい。
 彼ら人骨学者には一人ひとりの死者の尊厳を冒涜したという発想などあるまい。彼らにあるのは、死者の功利に関する計量的・統計的な発想だけのようである。
 NAGPRAが政治家が干渉してできた政策だと批判していた人間が、ラウンドテーブルの「議論を踏まえて[奪取されたアイヌ遺骨の]研究への道すじが開かれると信じている」と言いながら、それが「国の関与無しには先に進むものではない」と、政治権力の介入を求めている。ならば、「国の関与」によってそれを阻止せねばなるまい。
 「人骨学者」よ、目的は手段を正当化するのか!? 少なくとも彼らは、そう考えているようだが、その目的すら怪しいものではないか。

チェロキー第一チーフを弾劾

 もうかなり前からトランプ大統領が4年間無事に務められるかどうか疑わしいと見られている状況にあるが、チェロキー インディアンズのイースタン バンドのトライブ評議会は、現地時間の25日にパトリック ランバート第一チーフを弾劾する投票を行った。同トライブがチーフをクビにするのは、1800年代初期以来わずかに2回目だそうである。

"Tribal Council votes to impeach Cherokee chief"

独り言メモ:だし昆布
 仮にN=15とすると、1/15 X 1.0 + 1/15 X 0.5 + 13/15 X 0.5 = せーの、HOWマッチ?

P.S.(05.27, 13:00):昨夜、確認したいことがあってアイヌ文化振興・研究推進機構のサイトを覗いた。たまにしか訪問しないから気のせいかもしれないし、時間がなくてうまく辿り着けなかっただけかもしれないが、公開されている情報が少なくなっていないかという気がした。特に、過去~現在の助成実績などのデータである。

 足し算で考える人たちは、今あるものは肯定できるのだろう。"partial critique"か"total critique"かの違いだ。(これも独り言。)

P.S. #2(05.27):先ほどブログを閉じたのだが、もう一言書いておこうと思って開いた。

★明日は北海道アイヌ協会の定例総会。篠田謙一氏が講演するって本当なの!? アイヌ遺骨の研究材料化を訴えて、総会で承認という算段なのだろうか?

 もう何もかもがメチャクチャになって行っている感じである。

P.S. #3(05.27):収奪された遺骨を集約して研究材料に供することに「幹部」や理事会だけが賛成しているのではなく、総会で決議したと持って行きたいのだろう。
 何日か前、寝起きの時に考えていた。もし野村義一さんが生きていたら、今の事態をどう考えているだろうかと。アイヌ協会の中には野村さんを日常的に良く知っていた人たちがいるから、聞いてみたい気がする。
 さて、アイヌ遺骨の差し出しが決議されれば、北海道アイヌ協会は、政府のガイドラインに従って、自らの会員、しかも当該遺骨の祭祀承継者である会員の先祖の遺骨だけを選別する作業をして「人骨学者」に差し出さねばならないという基準をクリアしないといけなくなるだろう。そして、この勝手に遺骨のDNA解析を行ったと報じられている「人骨学者」たちの「犯罪的」とも言える行為に手を貸すのは嫌だという会員は、協会から脱退していくかもしれない。そうなれば、ますます会員数が減って、会費収入も減っていく。そして、ますます政府に依存せざるを得なくなるのだろうか。まあ、財政は「人骨学者」と「有識者」が政策室に何とか口利きをしてくれるのかもしれない。

f:id:Don_Xuixote:20170527225438p:plain
と、こんなふうに書いた若者がいる。上述の状況は、もっと「悲しい現状」のように思える。

P.S. #4(05.28, 1:30):余計なことが発覚してなければ、ラウンドテーブルの報告書や篠田氏の論文の批判を書いて明日の「資料」として供することができたのだが。
 ところで、はてなブックマークに書かれたコメントに非公開の返事を書くと、元のコメンテーターに対しても非公開になるのかな? これまでのが読めないままなのだろうか?

P.S. #5(05.28):いつの頃だったか正確には忘れたが、最近になって「萱野茂さんの国会(参議院)内閣委員会での質問(全文)」の投稿へのアクセスが増えていた。先ほど見たら、フェイスブックでのシェアの数が「高橋はるみ知事、アイヌ民族への謝罪を検討中」をいつの間にか超えていた! この2つのシェアが一番多いのだろうけど、情けないなー、後者には編訳の労をとったとはいえ、どちらも自作の記事ではないのだから。

P.S. #6(05.28):今日で千秋楽。
f:id:Don_Xuixote:20170528131029p:plain
Source:here.

 ごきげんよう

「グレート・ディベーター 栄光の教室」(w/ P.S. X 2)

 Yahoo!GYAO!で6月14日まで「グレート・ディベーター 栄光の教室」(☜ここをクリック)が無料視聴できます。直前の、ディベートのない会議の記事の下に追記しようかと思ったけれど、それはあまりにも皮肉過ぎるだろうから新規投稿にする。

■内容・ストーリー
1935年アメリカ、テキサス州マーシャル。人種差別が色濃く残るこの街には「白人専用」施設があふれ、黒人たちは虐げられていた。この歪んだ社会を正す方法は「教育」だけ。そう信じる教師トルソンは、黒人の若者に立派な教育を施すという夢の実現に向け、ディベート(討論)クラスを立ち上げる。そして、彼の熱意に触発された、勇気ある生徒たち。やがて討論大会に出場し始めた彼らは、黒人というだけで経験してきた悲しい過去や秘めた怒りを「言葉」という武器に託し、大勢の観客たちの心を動かしてゆく。だが、彼らの活動が、人々の注目を集め始めていた矢先、トルソンの言動を「過激すぎる」と問題視した学校側は、ディベート・クラスにまで圧力をかけ始め……。
■キャスト・スタッフ
デンゼル・ワシントン フォレスト・ウィテカー デンゼル・ウィテカー ネイト・パーカー ジョン・ハード ジーナ・ラヴェラ
製作:トッド・ブラック 監督:デンゼル・ワシントン 脚本:ロバート・エイゼル 撮影:フィリップ・ルースロ 音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
■視聴時間
02:07:08
(C) 2007 THE WEINSTEIN COMPANY, LLC All Rights Reserved
■配信期間
2017年5月15日~2017年6月14日

どこかで聞いたセリフが出て来たよ⇒「多数派が反発している間は実現しない」(00:55:14)。「多数派の支持が必須となることです」(1:50:30)
まるで「有識者」のT氏や某協会の理事長は、この映画を観ていたかのようだ!

「善悪を決めるのは多数派ではなく、人の良心です」(1:50:40-44)「私たちは決して負けてはなりません、多数派という暴君の前に」(1:50:55-51:00)「正義なき法は法にあらず」(1:55:08)

P.S.:最後にそれぞれの登場人物がその後どういう人生を歩んだのかの説明が出るが、教師のトルソン氏は「世界的な詩人」になったとのこと。それで、ヘッセの記事を復活させた。
Cf. Melvin B. Tolson(1898–1966).

P.S. #2(05.26):

Cory Galbraith, "How a Coward Changed the World - Lessons in Brave Leadership From the Man Called Gandhi" (公開日: 2017年5月20日).

World Hunger Day, May 28, 2017.

第9回アイヌ政策推進会議

 前3回の政策推進作業部会の議事概要が公開されないまま、第9回アイヌ政策推進会議が開催されたようである。密室の談合とか秘密会議とか批判されようがお構いなしに開き直ったという感じか。今日という日にこんな悪態をつきたくはなかったのだが。
 リンク先の資料はまだ何も読んでいないから、何も書かない。

平成29年05月23日  第9回アイヌ政策推進会議が開催されました。 (議事次第・配布資料 )

アイヌ政策推進会議(第9回)議事次第

日時:平成29年5月23日(火)14:10
場所:総理大臣官邸 2階 小ホール

1.開会

2.議 事

(1)政策推進作業部について
(2)意見交換
(3)その他

3.閉会

(配布資料)
資料1-1 政策推進作業部会報告(概要)
資料1-2 政策推進作業部会報告
資料1-3 政策推進作業部会報告(関係資料)
資料2   小・中学校教育におけるアイヌに関する教育の充実について
参考資料1 アイヌ政策推進会議の開催について
参考資料2 アイヌ政策推進会議名簿
参考資料3 「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会」報告(平成21年7月)で提言された政策等の推進状況について
参考資料4 大学等におけるアイヌの人々の遺骨の保管状況の再調査結果
参考資料5 研究RT最終報告書(概要・本文)

 資料の一つひとつにリンクを張ることも可能だが、そこまでする必要もなかろう。