AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

アイヌ遺骨返還

「アイヌ遺骨返還を伝達 豪大使、知事や協会幹部と会談」

オーストラリア大使が同国の博物館に保管されているアイヌ遺骨の返還の意向を伝えに北海道アイヌ協会の阿部副理事長と会談したらしい。なぜ加藤理事長との会談ではなかったのだろうか。 北海道新聞の8日付の標題記事によれば、北海道アイヌ協会はこれから「…

非公開時メッセージ(6/8):北海道新聞「水曜討論」

こういうまとめ(https://togetter.com/li/1117914)があると、読者が教えて下さった。「この男をアイヌ政策から取り外すのが早急な課題だ。」Agreed! 篠田氏は、日本人類学会会長になっていたのか! 日本人類学会も落ちたものだ。 数日前に、NAGPRA体制下で…

笑止千万(アイヌ遺骨のDNA鑑定と今後の調査研究の在り方)(w/ P.S. X 15)

今日(23日)は、世の中が3連休初日ということもあってだろうが、アクセスも少なかったし、このまま今年は終わろうと考えていたのだが、読者からのメールにせっつかれる感じで、他の読者への周知がてら少し書いておく。 直前投稿の題名を後から変更したのは…

比較検討せよ。/紋別への遺骨返還、和解成立(w/ P.S. 3つ)

ある方が、先の朝日新聞での常本氏の発言は、この本で言っていることと全然違うと言っておられた。常本氏の20年前の発言である。出典は、萱野茂、他『アイヌ語が国会に響く 萱野茂・アイヌ文化講座』(草風館、1997年)150-154ページ。ここでの発言のことか…

「誰もが大統領に」(アメリカ大統領選余話)+P.S. 3つ

大統領選挙戦の終盤に出したかった投稿であるが、余計なものが挟まってしまった。 ここの読者は、今次のアメリカ大統領選の立候補者の名前を何人挙げることができるだろうか。また、何人が大統領に立候補したとお思いだろうか。もしかしたら、どこかのニュー…

アイヌ政策過程におけるマスメディア(新聞)③(w/ P.S. 3つ)

②の終盤はもう少し書き足したいのだが、昨夜は、3、4回中断しながら、かろうじて切りのつくところまで辿り着いた。人間、いつどうなるか分からないから、今夜も、一段落つくたびに投稿していくことにする。③「課題」の矮小化 事例3:「アイヌ政策への期待…

北海道大学から平取アイヌ協会への遺骨問題の説明(w/ 10 postscripts)

先日、北大から平取アイヌ協会・三役に対して遺骨問題の説明があると、平取を訪れた。最初から、白老への[集]骨ありきの、面倒な手続きの説明に終始した。盗掘した側が条件を付けるとは!これでは逆さまではないのかと、耳を疑った。 これを聞き、頭に血が上…

諸外国へ持ち出されたアイヌの「祖先」の帰還先について(w/ 6 postscripts)

10月25日の毎日新聞(東京朝刊)に「アイヌ遺骨 学者間で『流通』か 英独露、多様な『人種』収集 日本もネットワークの一部」という記事が載っていた。 このブログで既に何度か取り上げてきたが、欧州にあるアイヌ遺骨をめぐる動きを見ていると、何か変であ…

和解

時々、はてなブログ事務局から、1年前、2年前などの過去の記事を振り返ってみませんかという通知メールが入る。ちょうど区切りの良い過去ではないが、4年近く前に Against the Windで「和解」について書いたことがある。 ◎追記9(2012/12/21, 0:00):■…

「ネヴァダ先住民族国土地法」(続報)/第27回(アイヌ)政策推進作業部会/先住民族言語の復興・教育(rev.)

友人のためにも暫くブログのトップ画面をそのままにしておきたかったのだが・・・。 7日、オバマ大統領が先にここで紹介したNevada Native Nations Land Actに署名した。先の記事には、林野局からショショーニ-パイユート トライブズに戻される82エーカーのこ…

アイヌ民族とアボリジニの遺骨(w/ 3 postscripts)

先日、こちらの記事のP.S. #3を書いた時にweb上で読めなかったので(月に5本の無料記事を超えたから)取り込めなかったけれど、毎日新聞でも「アイヌ遺骨:豪州にも アボリジニの遺骨と交換か」(2016年09月03日)という記事が出ていた。北海道では2日に出…

北海道アイヌ協会、加藤理事長:「発掘された時の姿に戻すことが、あるべき慰霊の姿だ」(w/ P.S.)

数日間ブログを書くどころではない状況なのだが、その間に下の新聞記事のような行事があったようだ。2つ前の「議事概要」の記事を書き直して出すからと、ある読者にお知らせしたままになっていたのも気にかかっているが、それはもう少し状態が良くなってか…

第26回政策推進作業部会「議事概要」/アイヌ遺骨返還問題は、まだまだこれからだ。

先週末にだろう、7月28日に開催された標記作業部会の「議事概要」が公開されている。 時間もないし、前の記事が埋もれてしまいそうなので読者へのお知らせだけにしておくが、この3回くらい、北海道アイヌ協会の代表と思われる方が怒っている。「慰霊と研究…

サハリン アイヌの遺骨返還/国境で分断された北米先住民族への遺骨・文化遺品の返還

今月上旬、北海道アイヌ協会がドイツの博物館からアイヌの遺骨の返還を求めるという毎日新聞の報道があった。その返還交渉、特にロシアのサハリンで収集されたというアイヌの遺骨の返還交渉がどのように進められるのか、とても興味深い。 毎日新聞の記事が、…

「アイヌ人骨・副葬品に係る調査研究の在り方」(その2)(w/ P.S.)

こちらの記事のP.S. #3で言及したコメントの掲載許可が届いていたのだが、前述の通り、31日を過ぎていたので、私の預かりとしておいた。第7項目は既に取り上げたので、他の6項目をここに貼り込んで、それぞれに私の簡単なコメントを付すことにする。また、…

遺骨・副葬品の国際的返還を求めて、いよいよ動き出すのか?

5月31日の投稿で区切りが良いので、しばらく休止するつもりでいたのだが、一昨日(1日)、当研究所の協力員のお一人から6月1日の北海道新聞の「大学のアイヌ民族遺骨、海外の実態把握を 欧州に保管記録」という記事のお知らせを戴いた。それでも書くまい…

「これからのアイヌ人骨・副葬品に係る調査研究の在り方に関するラウンドテーブル(中間まとめ)」(w/ P.S. 3つ)

標記の文書を読んで、全体の批判的考察を書き留めておこうと思ったのであるが、「中間まとめ」の段階でもあるし、下記の引用のように、「ラウンドテーブルメンバー以外の、多くのアイヌ、学協会関係者との議論を通じ」て最終報告――1年くらい先になるのだろ…

「大学が保管する特定遺骨等の返還に関する手続の詳細について(意見のまとめ)」

またまた、読者からのご教示である。⇒「大学が保管する特定遺骨等の返還に関する手続の詳細について(意見のまとめ)」 第23回政策推進作業部会で言及されていた文部科学省の検討部会の資料である。「意見のまとめ」ということだが、これが最終文書というこ…

アイヌ遺骨返還訴訟、(部分的に?)和解成立(+P.S. 8つ)

北大がアイヌに遺骨返還 札幌地裁訴訟で和解成立 北海道新聞 03/25 17:58、03/25 20:05 更新 北大が1930年代ごろ、研究目的で日高管内浦河町のアイヌ民族の墓地から遺骨を持ち出したとして、同町出身で札幌市在住の小川隆吉さん(80)らが返還を求めた…

第7回アイヌ政策推進会議

標記会議で配布された資料や「議事概要」を見ながら前の2本を書いたついでに、いくつか雑記的に記しておきたいことがある。 事務局から説明された「アイヌ政策の推進状況」と関連して、「アイヌ政策の概要(平成 28 年度予算概算要求額)について」という「…

「アイヌ遺骨等の集約・保管・返還の在り方について」(続)

昨夜の続きをと思っていたのだが、今日はまだ一息つく間もない。やっとパソコンに向かったところである。 実は、昨日昼間の天気予報で雪のマークが出ていたので、「なごり雪」を埋め込もうと思っていたところ、夜には雨の予報に変わっていたので止めていた。…

第7回アイヌ政策推進会議における「アイヌ遺骨等の集約・保管・返還のあり方」

アイヌ遺骨の返還要求や「異例施設」への集約に反対している人々は、標記の検討をどう受け止めたのであろう。最近は、遺骨をめぐる動きがあまり見えなくなっている。「アイヌに対する理解度」調査ではないが、日本人全般とアイヌ関係者との感じ方を数値で示…

遺骨返還問題と「土地をあたえた」問題(『人権と部落問題』2月号特集)(w/ P.S.)

先ほど見たアマゾンのページにはまだ画像は出ていなかったけれど、標題の雑誌の特集で、遺骨返還問題と「土地をあたえた」という例の教科書表記の問題を扱う論文が掲載されています。P.S.(02.02, 1:00):冒頭の編集部による「アイヌ民族問題を考える」に、…

「意見聴取」の謎

巷では「なりすまし」という言葉が流行っているようである。そこまでとは言わないが、先の第19回政策推進会議で「意見聴取」に応じた日本考古学協会の「代表」が誰なのか、謎である。前に指摘したように、「議事概要」の出席者欄にも、概要の本文にも、どこ…

「破壊検査」vs.「試料の抽出行為」

標題は、盗掘遺骨のDNA鑑定に関する北海道アイヌ協会による説明にある言葉である。 破壊検査は試料の抽出行為と置きかえるべきであり、これが実態に即している用語であると考える。http://don-xuixote.hatenablog.com/entry/2015/03/19/003434 1つ前の記事…

「権力の象徴としての人骨」(ラリー J. ズィマーマン)

NAGPRA制定前夜、考古学者が同業者の「利益」に訴えて、同業者向けにアメリカ先住民族の「考え」の正当性を承認して「妥協」することを勧めた論文の結論。だが、北海道アイヌ協会の「高邁な考え」は、これを超越しているのかな? 下線は追加。 If the law an…

「世界的な潮流」――先住民族への遺骨返還

6月13日の閣議決定は、先住民族への遺骨返還を「世界的な潮流」と述べていた。「世界の潮流」とは、こういうことであろう。 今年の9月22-23日の「先住民族に関する世界会議」で国連総会によって採択される「成果文書」の草案が公開されていて、現在、各国政…

今週のトピックス(8/10-16)

2014-08-14:怒りのコメント 北大開示文書研究会の「さまよえる遺骨」ブログに同会共同代表の殿平氏がコメントを投稿されている。⇒http://hokudai-monjyo.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-c835.html#comments それにしても、よくも平穏に閉会したものだ…

あまりにも呆れた「人骨学者」の発言

ある方が書き起こしてくれた質疑応答の記録を途中まで読んで、怒りが鶏冠に来てしまった! 読者限定のブログで書いてもしょうがないから、平日だが、こちらに投稿しておく。 「科学者」が、こんないい加減な発言をしていてよいのか!? アメリカやオーストラリ…

第10回口頭弁論における差間正樹さんの陳述書

標題の「陳述書」が公開されている。1日の公判に出されたものだろう。もう10回か・・・。 北大開示文書研究会のサイト(http://hmjk.world.coocan.jp/trial/trial20140801.html)より転載させて戴きます。太字は、追加しました。 私は自分のことを一人の町民で…

今週のハイライト(7/12-7/19)

2014-07-12: "KKK"の落書き 夕方、TBS系の番組だったと思うが、どこだったか、"KKK"と赤いペンキのようなもので落書きが頻発しているというニュースが流れていた。"KKK"が何を意味するのかには一言もなかった。 そして今、Yahoo!ニュースで札幌のことだと分…