AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

遺骨問題は世界史的課題、脱植民地化の課題である

 わが輩の正体を探り当てた方から、10月25日投稿の記事について次のようなメッセージを戴いた。直接コメント欄に投稿するようにお願いしたが消極的な反応だったので、許可を戴いて一部を編集してここに記すことにした。

○○氏だか××氏だかが「人骨問題は、アイヌが置かれている問題を全て集約していると言えるかもしれない」とまともな発言もしたのであれば、△△氏はじめ□□は、「問題を全て集約」とはどういう意味なのか、ぐらいの突込みを入れた方がよいように思います。せっかく研究者がそこにいるのだから説明責任を負わせて、人骨問題処理が象徴性を持っていることをもっとアピールするとか。

 適切なご意見だと思います。

 さて、アメリカ合衆国では、学生やインディアンが遺骨(=「遺産」の一部)の問題に取り組んでいる。そして、ミシガン大学では、このようなことも⇒http://www.youtube.com/watch?v=eWZw8AhqWGE&feature=player_embedded#!
(貼り込み不能のようだ。)

 ミシガン大学(University of Michigan)はミシガン州の文化的に身元不明の人骨(2,117体)の66%(1,390体)を保有しているそうで、同州のもう一つの州立大学であるミシガン州立大学(Michigan State University)では5%(112体)とのこと。

 下の映像は、2008年2月11日にカリフォルニア大学バークリー校(UC-Berkeley)で遺骨問題について抗議の演説をしているデニス・バンクス氏である。
"Native American burial remains at UC Berkeley." posted by bcitizen bcitizen @ http://youtu.be/yo0Rpgd3XWs

「死んでから埋められる場所が大地ではなく、UC-Berkeleyかもしれないと考えるのは辛いことだ。・・・いつ終わるのだ。30年前、私はここで、この大学に同じ質問をしていた。なぜあなたたちはそれらの骨をここに保管しなければならないのかと。生きたインディアンより多くの死んだインディアンがこの大学にいることを知るのは悲しいことだ。」

 「問題を全て集約」ということのわが輩の理解は、一言で言うと、大学に保管されている先住民族の遺骨問題は植民地主義の遺産であるということだ。脱植民地化の一環として、それに取り組むことは世界史的な課題の一つである。

 アイヌ民族の骨を保管していると言われているのは、北海道大学札幌医科大学だけではない。

人骨の研究者は現在数を減らしており、全国の大学に保管されている貴重な人骨が散逸する可能性すらある。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/ainu/dai5/5siryou.pdf(4ページ)

東大や京大などの国内外の大学他に分散し、保管されているアイヌの人骨について・・・
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/ainu/dai5/5gijigaiyou.pdf(6ページ)

 関係する大学はそれぞれ、この問題にどう取り組むのだろうか。

転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/20101111/1289418974

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