AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

「さまよえる遺骨たち」シンポジウム――2つの感想

 10日の「さまよえる遺骨たち」のシンポジウムが、多くの参加者を得て成功裡に終わったようだ。関係者に敬意を表します。
http://hokudai-monjyo.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-70b5.html

 小川隆吉さんの発言資料に次のようなことが書かれてある。

 アイヌの遺骨がなぜ「標本」なのか、なぜ「アイヌ民族納骨堂」と書かないのか。大学に説明を求めると、こんな答えが返ってきました̶̶「国立大学には政教分離が求められる。納骨堂建設という工事名では予算がつかないので、会計監査が終了するまで待って欲しい」と。なんと杓子定規な対応でしょう。規定をクリアするために、アイヌの人権は二の次でよい、そう言っているのと同じです。
http://hokudai-monjyo.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-6e6c.html

 アイヌ政策有識者懇談会の「現実主義的」アプローチも同種の問題を孕んでいるなというのが、わが輩の感想。

 アイヌの遺骨は、北海道では北大だけではなく札幌医大にも「保管」されていることはまあまあ良く知られている方だと思うが、他にも東大、京大、東北大、大阪大、新潟大などにもあると聞いている。これらの大学では、北大程度の対応さえ取られていないのではないか?

 北大の遺骨に取り組む団体があることは前にも書いたが(http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20110512/1305135974#c)、このような取り組みが上記の各大学に対して各地で始まることを期待したい。


転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/20110611/1307772725