AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

ヤノマミ人から採取された血液試料

 今から9年前のことであるが、2002年3月7日にブラジルの司法次官補(先住民族共同体・少数者担当)が、1960年代に北米の研究者によってブラジルとヴェネズエラの国境に居住するヤノマミ人から採取された血液試料を保管していると見られていたミシガン大学とペンシルヴァニア(州立)大学(*)に10項目からなる質問状を送付している。これに対する回答や顛末についての情報は、未入手なり。(*"the Penn State University of Michigan at Ann Arbor"となっているのは誤記であろう。この場合はペンシルヴァニア州立大学だが、見出しからは州立ペンシルヴァニア大学=University of Pennsylvaniaと思われる。)

 質問の翻訳と要約を載せる。
1.両大学の実験室にヤノマミの血液試料は存在するか。
2.試料の数と保存状態。
3.試料の出所。
4.試料の採取中にインフォームド コンセントが得られたことを証明する文書は存在するか。
5.試料が採取されたブラジルの場所。血液試料を採取する許可を与える、ブラジルの機関によって同調査に与えられた公式の認可に関する文書は存在するか。
6.各研究実験室が試料を保持することの司法・行政上の地位。
7.血液試料の保持、ヤノマミの血液試料の利用、ヒトゲノム多様性プロジェクトのつながり、そして、同プロジェクトと米国エネルギー省のような米国政府の公式機関との関係。
8.新たな研究での利用にDNAを抽出する目的で血液試料は再処理されたか。
9.この新たな研究のためにインフォームド コンセントが得られたことを証明する文書の存在。
10.血液試料またはヤノマミのDNAが公立または民間の他の研究実験室に譲渡(寄贈、または売却)されたことはあるか。契約の性質。どの研究実験室か。

 司法次官補は、同調査を行う法的権利を示すものとしてブラジル憲法の写しを同封していると結んでいる。
http://www.amazonia.org.br/english/guia/detalhes.cfm?id=13370&tipo=6&cat_id=82&subcat_id=395

 80年代に採取されたという「アイヌの人たち」の血液試料は、どうなっているのだろう。(http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20110527/1306425256

 昨日の、「世界初」という、ちょっと気になる記事:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110615-00000088-mai-soci


転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/20110616/1308155234

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