AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

「骨のうたう」替え詩

ダンボール箱のすき間から モシリをながめる
博物館の地下貯蔵室
人気もなく 音もなく なんにもなく
帰ってはきましたけれど
ともに生きているはずの人々のよそよそしさや
空間のつめたさや 虚しさや
「慰霊」と唱えれば なんなく切れる赤テープ*1
己の利益や思惑が大切で
骨は骨 ここには骨を愛する人はなし
骨は骨として 人類遺産の美名をもらい
ナショナルプロジェクトのもとで 高く奉られ
ほまれは高く
なれど 骨は聞きたい
絶大な愛情の響きを聞きたい

 読者の中には気付かれている方もいることと思うが、上の詩は、完全オリジナル詩ではない。小説に上達することは真似ることだと、確か高橋源一郎氏の本で読んだことがあるが、詩心などないわが輩も、良き詩に出合って触発され、ちょっと真似てみた。

 原作は、竹内浩三「骨のうたう」。原作全部を読まれたし。⇒http://www.h4.dion.ne.jp/~msetuko/tkozo/takeutisakuhin.html


転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/20110710/1310224144

*1:赤テープ=red tape=(煩雑でややこしい)お役所風,官僚的[官庁式]形式主義。繁文縟礼。