AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

ちょっとブレイクのつもりが・・・/血の割合の要件

 一休み・・・と思っていたのだが、昨晩の記事を書いている間に、数日前に書いた記事(http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20120122/1327159388)に関係する興味深い動きのニュースが入っていた。「鮮度」が落ちる前に、概略だけでも紹介しておきたいと思う。(今の日本の先住民族政策論議に「鮮度」も何も必要なさそうだが。)以下、“Wesselhoft Authors Native American Liaison Bill,” The Shawnee News-Star, Jan. 24, 2012(http://www.news-star.com/newsnow/x1627371344/Wesselhoft-Authors-Native-American-Liaison-Bill)からである。逐語訳ではない。

 アメリカのオクラホマ州には州知事の行政府に「先住アメリカ人連携担当官」のポジションがあるが、現行法では、この職に任命される者は「少なくとも4分の1のアメリカインディアン」の血をもっていなければならないと定めてある。これに対して、ポール ウェッセルホフト州議会議員が、血の濃さに関する要件を撤廃する修正法案を起草した。彼の法案は、資格に関する部分を「連邦政府に承認されたインディアントライブの構成員であり、かつその有効な証明を有する者」と変更することになる。[「連邦政府に承認されたトライブ」に問題が残されているが、これはまた、別の機会にということにする。――D.X.]

 ウェッセルホフト議員によれば、州政府職における血の濃さに関する要件はいかなるものでも「差別的であり、究極的に破壊的」であるとのこと。彼は、次のように述べている。
「血の度合いというのは、連邦政府が恣意的に血の割合を設定することで将来、究極的に自らの条約履行義務を否定するために、連邦政府によって促進された人工的なインディアンの定義なのです。」
「ほとんどのトライブが、その構成員の確認に歴史上の1893年のドーズ名簿(Dawes Rolls)に依存している。もしある人物がドーズ登録簿に載っているインディアンに直接関係していれば、その人はインディアンとして有資格者となる。」そして同議員は、次のように結論する。
「もし私たちが血の割合を合法的で拘束力のあるものとすれば、最終的にインディアンの子孫には、通婚によって、特定の職のためのそのような血の割合の人がいなくなってしまうだろう。加えて、血の割合は究極的に、トライブにおける市民権を否定し、将来の世代の先住アメリカ人に市民権がもはや付与されなくなるだろう。」

 ウェッセルホフト議員は、シティズン ポタワトミ ネーションの構成員であり、また、その立法府の選挙によって選出された議員でもある。

 オクラホマ先住アメリカ人連携担当職は、オクラホマ インディアン問題諮問委員会に換えて、議会の前会期で創出された。知事は、まだ同職の任命を行なっていない。ウェッセルホフト議員は、将来、この職位を内閣の職位にする法案を提出する予定である。
(こちらも参照されたし⇒http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20120119/1326907625


転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/20120126/1327586267

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