AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

第4回「政策推進作業部会」議事概要

 標記の議事概要がアップロードされています。今日? それとももっと前に? 第5回が2月29日に開かれたようで、「議事概要(作業中)」となっている。同じ体裁だから、ここばかり見ていたわが輩は、目の錯覚で気付いていなかったのか? こっそりとアップロードしないで、アップロードした日時も記されると、後々の「歴史研究」にとっても好ましいと思うのだが、官邸の担当者様、いかがでしょうか。
「議事次第」「議事概要」
 誰かが書いていたけれど、最近は、配布資料はないのだろうか。あっても公表されないのだな。

                   ***

  素晴らしい、素晴らしい! これで、21世紀のアイヌ文化の振興も安泰ですな。委員各位の願望も、それぞれ叶えられているようですし。

・ これからは、もう一段高いところ目指し、15 年、30 年先を見据えて事業を進めていく考えである。若い世代を意識して、テーマを絞りながら、若い世代を巻き込んだ形で情報を発信していきたい。企業などにも強くアプローチしていきたい。

・ 平成19 年度に北海道大学に「アイヌ・先住民研究センター」が設置されたが、平成24 年度以降においても、これまでの研究の成果を踏まえた、国際的研究ネットワークを活用した法学・政治学・社会学・観光学などの諸科学を包摂した総合的・学際的研究を、文部科学省において支援することとしている。

 部会長をはじめ、センター教職員の皆さんも、ホッと胸を撫で下ろしていることでしょう。良かったですね。

・ 平成22 年度から、札幌大学において、進学を希望する意欲のあるアイヌの若者に授業料相当額を給付すること等によって、高等教育及び民族の文化や歴史を学ぶ機会を提供する「ウレシパ・プロジェクト」を、理念に賛同する企業や個人の寄付を受けて実施している。

 有識者懇談会報告書が出た時から、これがわが輩はどうも理解できないのである。一私立大学が独自に行なうプロジェクトを民間の企業や個人が応援することには何の異議もないし、成功を祈りたい。しかし、政府がこれを「政策」の一環と称するのは、これいかに?

・ 平成23 年度から、文部科学省において、道内外に現存するアイヌ語の音声資料の実態把握を行うとともに、今後、その資料の活用が図られるよう、情報収集等を実施している。

 そのような音声資料には、アイヌ文化において神聖で、部外者に聞かせてはならないものはないのだろうか。まあその辺は、本田委員という専門家がおられるのだから問題ないのでしょうが。

北海道大学アイヌ・先住民研究センターでは、様々な分野との学際的研究をされているとのことだが、自然人類学の分野があまり紹介されていないと感じており、それを含めた形で今後展開できればよいと考えている。

 これはまた面白いですな。博物館に入れないかもしれないから、北大で遺骨・DNAの遺伝人類学研究を続けたいということでしょうか。

・ 言語も含めてのことだが、文化財保護法による重要無形文化財の認定について検討できないか。アイヌには人間国宝がいないが、沖縄には何人もいる、そういうことをもう一度考えていく必要があるのではないか。
 また、アイヌ文化活動表彰事業が行われてはいるが、それだけではなく、国家表彰のようなものがあると、アイヌの人たちの製作、伝承等にも励みが出てくると思う。

 「国家表彰」ねー。黙っとこう。

「ウレシパ・プロジェクト」について、奨学金は大学が実施していることで、企業には、一般の会員として会費をお願いし、主に事業の企画等の面での支援をいただいている。今後、教育活動をより充実していこうとすると、会費収入だけでは難しいところもあるので、配慮をいただければありがたい。

 ・・・???
 それこそ、北大はなぜ取り組まないのでしょう。
 でも、全国展開として全国の私立大学も行なえば良いのです。それぞれの強みの部分で。そして、政府は「配慮」を与えれば良いのです。すると、どうなるかな。

・ セミナーは、47 都道府県のうち半分くらいで実施されているとのことだが、なぜ北海道が二分の一のお金を出してこれをやらなければならないのか。47 都道府県全てがお金を出すべきではないのか。

               ↑↑↑

そのことは、アイヌ民族だけではなく、北海道民にとっても利益のあること

だからやっているのでは?・・・という声が、他の都府県からは来そうですな。

・ 海外事例も参考にした方がよい。
・ 遠回しな言葉で逃げている印象が強い。

 この2行は、何についてでしょう。これをどうするかで、「議事概要」公表に時間がかかっていたのでしょうか。

◎追記(2012/03/10):

D.X.選、今月の発言グランプリ
大賞:該当発言なし。
金賞:
北海道大学アイヌ・先住民研究センターでは、様々な分野との学際的研究をされているとのことだが、自然人類学の分野があまり紹介されていないと感じており、それを含めた形で今後展開できればよいと考えている。」
銀賞:該当発言なし。
銅賞:
「「ウレシパ・プロジェクト」について・・・・・・今後、教育活動をより充実していこうとすると、会費収入だけでは難しいところもあるので、配慮をいただければありがたい。

 それにしても、最後に引用している2行は、発言者が何とか押し込ませたという感じだが、「遠回しな言葉で逃げている印象が強い」なんて、誰が何から「逃げている」のかさっぱりわからないではないか。記録の体をなしていない。小学校の学級委員会の書記の方が、もっとましな記録を取りますぜ。

 「海外事例も参考にした方がよい」というのは、遺骨返還のことかとも思うが、もしかしたら、また誰かが、推進作業部会で海外視察に行きましょうとでも言い出しているのかもしれないとも読めないことはない。


転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/20120310/1331310373

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