AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

「植民地主義的抑圧に対する勝利」:オーストリアから南アフリカへの遺骨返還

私たちは、研究目的のために遠く離れた土地へ連れて行かれた私たちの同胞の移転を植民地的抑圧の一部だとみなします――それは、どんなふうに私たちの人々が侮辱されたかの一部です。私たちは、その悪に勝利しました。
南アフリカ政府、芸術・文化相、ポール マシャティル(Paul Mashatile))

 去る4月20日(金)の早朝、南アフリカのOR タンボ空港にオーストリアのウィーンから返還された2体――クラースとトゥルーイのピエナール(Klaas and Trooi Pienaar)夫妻の遺骨が到着した。2人の遺体は、1909年にノーザン ケープで違法に発掘されてオーストリアに船で運ばれ、そこで世界的に有名なオーストリア人人類学者のRudolph Pochによって医学研究に利用された。

 コイサン人のピエナール家の人々とコミュニティ指導者たちにとって、感情的な再会であった。ピエナール夫妻の子孫の一人、マギー パドメイカーさんは、曾祖父母について語りながら目に涙を浮かべていた。

政府がこの努力をしてくれて、とても嬉しく感じます。自分たちの尊厳を取り戻しつつある私たちの先祖とともに参加していることはわくわくします。これは、大きな達成です。それを当たり前のことと受け取るのは簡単かもしれませんが、でも私と家族の他の者にとって、私たちの人々がどのように取り扱われたのかを考えることは、大きな苦痛でした。彼らが帰属する故郷に戻ったという事実は、その苦痛を和らげる手助けをしてくれます。

 遺骨返還に関する南アフリカオーストリア両政府の合意に至る交渉は、4年かかった。遺骨返還は、植民地主義と人種主義の犠牲者に尊厳を回復するための南アフリカ政府の努力の一部である。

クラースとトゥルーイ ピエナールの遺骨の帰還は、すべての南アフリカ人の社会的結束を推進する、私たちの癒しの継続的過程の一部です。(ファーラ芸術・文化省次官)

 ピエナール夫妻の故郷への旅は、南アフリカが祝う「自由月間(Freedom Month)」と重なる。「ピエナール夫妻は今日、真に彼らの自由を得ているのです。彼らは、私たちの先祖であり、私たちの遺産の一部です。私たちにとって、そのことはとても意義のあることです・・・彼らは今、同胞の間で安らかに眠ることでしょう」とマシャティル氏は述べた。

 再埋葬の儀式が、5月初旬に計画された。

"The remains of Klaas and Trooi Pienaar arrive in South Africa" (20 April 2012)
http://www.dac.gov.za/media_releases/2012/20-04-2012.html


転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/20120621/1340211614

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