AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

応用倫理

人間の利己性・他者への思いやりの少なさと資源の希少性とが結びつくことによって、さまざまな倫理問題が生み出されるという事情は、現代においても変わっていないと思われます。

 同時に他方では、あらゆる科学研究は、倫理基底的なものとならざるをえないとも言うことができます。これは、たんにいわゆる研究倫理を遵守し、一般的な意味でミスコンダクトを避けるということに尽きるわけではありません。科学研究も人間の営みであるかぎり、つねに倫理問題に直面せざるをえません。これはおそらく、何のための学問かという問題に帰着すると思われます。これを自覚的に受けとめる姿勢を、私は倫理基底的という言葉で呼びたいと思います。本学の中期目標でも、「高度の専門性と高い倫理観を有し、様々な分野において活躍する指導的中核的人材」の育成が謳われておりますが、自らの活動の倫理性を反省する力を持った人材の育成はあらゆる分野において要請されるべき事柄でしょう。本センターは、本学における多様な科学研究が真に倫理基底的になるための文字通り中心的な役割を果たすことが期待されているとも言えるでしょう。

出典:http://ethics.let.hokudai.ac.jp/ja/center.html

「科学研究」の名の下に盗掘された遺骨を、さらに研究対象とするのかという問題は極めて倫理的でありましょうから、その「中心的な役割」に期待しましょう。


転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/20120709/1341766149

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