AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

「最近」とはどのくらいの近さ?

 2004年に発表されているアイヌの「頭蓋サンプル」を用いた研究である。

 "Several researchers have demonstrated that the recent Ainu are closer to the prehistoric Jomon than they are to the Okhotsk people"という用例から見ると、“recent Ainu”とは近・現代アイヌのことではないかと思うのだが・・・。

 研究に用いられている「頭蓋サンプル」は"Recent Ainu"のもので、東京大学札幌医科大学に保有されているものである。"Northeast Ainu"(北東アイヌ)の行には、保有機関が記されていない。樺太アイヌの「頭蓋サンプル」も"recent"のものであり、サンクトペテルブルクの人類学・民族学博物館と京都大学に保有されているものらしい。"Modern Japanese"の頭骨も対象であるが、"modern"と"recent"???(Tables 1 and 2)

 因みに、こういう用法(http://ejje.weblio.jp/content/Recent+African+origin+of+modern+humans)もあるようだが、この場合の"recent"は5万年とか6万年前の話だろうから、ここでのアイヌの頭蓋骨とは明らかに違う。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/ase/112/2/112_2_161/_article(論文本文は下のURLから)https://www.jstage.jst.go.jp/article/ase/112/2/112_2_161/_pdf

 こちらは、2010年10月16日の北海道新聞記事(http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20101025)で学会による調査について語っていた方や政策推進会議のメンバーによる「縄文人骨」から抽出したミトコンドリアDNAの分析成果である。
2011年11月公刊の論文=http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ajpa.21561/abstract
2009年3月公刊の論文=http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ajpa.20923/abstract?isLogout=true


転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/20120723/1342972626

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