AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

札医大での先祖供養とアイヌ協会見解

 379本という中途半端なまましばらく書かずにいたのでスッキリしないまま、また非公開にするかと考えていたところへ、北海道アイヌ協会の加藤理事長が話題を提供してくれた。感謝である。

 札幌医大で行なわれたイチャルパで、同氏が次のように挨拶したそうである。

尊厳とアイヌ民族としての誇りを元に供養できることはうれしい。札幌医大の先駆的な取り組みが広がることを期待したい
http://blog.goo.ne.jp/ivelove/e/d4314b9c2aa4fee644c07d843ffbf0d3

 短い引用であるが、これが同協会の公式見解なのだろう。有識者懇談会でも、同大の取り組みを「先駆的」という言葉だったかどうか正確には忘れたが、国際的に評価する発言があったな。こういう形をモデルとしたいということなのだろう。そういう意向は団体としての同協会の見解として尊重しようと思うが、協会員以外のアイヌに対する「説明責任」は残っているのだろう。(管理されている「人骨」がすべて、協会員の先祖のものであれば別だろうが。)それもアイヌ民族内部のことゆえ、わが輩がここでとやかく言うことでもない。ただ、何をもって「先駆的」としているのかは理解しかねる。それに、どこへ「広がる」ことを期待しているのだろう。他大学へ? それとも、「人骨集約施設」へ?

 札幌医科大学では遺骨からの「古代DNA」研究は行われていないのだろうか。行なわれていれば、遺骨を損傷しているのだろうが、その辺の問題は「覚書」で扱われているのだろうか。

 それにしても、毎度のように、「遺跡発掘作業などで」の「など」で括られている事がらが気になる。

 加藤理事長といえば、2、3年ほど前にはよくマーティン L. キング牧師に言及した言葉がメディアに引用されていたのを思い出す。(最近は見かけないが・・・・・・。)“The Urgency of Now” posted by Stoudman at http://www.youtube.com/watch?v=_j4h3gGYZSk&feature=

◎追記1:札幌医大での取り組みに関して:
http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20120723
http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20120306

「古代DNA」に関して:
http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20120619

◎追記2:
 名言である。
"[T]o arouse the conscience of the community over its injustice, is in reality expressing the very highest respect for the law." (at 4:31)

"Shallow understanding from people of good will is more frustrating than absolute misunderstanding from people of ill will." (at 4:41)

"Lukewarm acceptance is much more bewildering than outright rejection." (at 4:53)


転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/20121008/1349622046