AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

「報告書」に穴が開く

 先ほど、ある作業をしていて思ったことがある。以下は、アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会『報告書』(平成21年7月)の16ページからの引用である。

⑧ 研究におけるアイヌの人骨の取扱い
アイヌの人骨は、古くから人類学等の分野で研究対象とされてきた。


江戸時代末期の1865年には、道南地域2 ヶ所のアイヌの墓から英国領事館員らによってアイヌの人骨が発掘され持ち去られるといった事件も発生した。


明治中ごろには、我が国においてナショナリズムが盛り上がる中で、日本人の起源をめぐる研究が盛んになり、日本人の研究者等によってもアイヌの人骨の発掘・収集が行われ、昭和に入っても続けられた。現在も数ヶ所の大学等に研究資料等としてアイヌの人骨が保管されているが、それらの中には、発掘・収集時にアイヌの人々の意に関わらず収集されたものも含まれていると見られている。

 この『報告書』についても、この節についても、これまでに書いたことがあるが、今、ポロポロと漏れ聞こえてくる文部科学省の遺骨調査のことを考えていると、「有識者」たちがいかにきちんとした調査もせずにこの『報告書』まとめたかという問題も浮上してくると考えざるを得なくなる。より正確に、より詳細に「修整」するべきである。


転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/20130313/1363186491

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