AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

各種開発計画と先住民族の遺跡・埋葬地

 もう1件、URLと概要だけ知らせておいた事件がある。学者たちや高学歴の人々には不要だろうけど、どうしても読みたいが英語が読めないという人から頼まれるから、特別奉仕である。(と言うのは、このブログの趣旨も違うから。)

 ワシントン州に位置するスウィノミッシュ インディアンのトライブが、埋葬地の冒瀆に対して、オーク ハーバー市に900万ドルの損害賠償を求めて、今月9日に申し立てを行なったという話である。[どう考えても、3人で900万円というのは安すぎる。一桁も二桁も多くて良い。]

 発掘が行なわれたのは2011年のパイオニア ウェイの道路計画工事中で、古代トライブの村であり埋葬地であると知られている場所を掘り起こしたことに対して、同市(の職員)が法律違反と法的義務の遂行を怠ったかどで申し立ての被告とされている。この最初の申し立ては、正式な訴訟が提訴される前の第一歩となる。

 同市のスコット ダドリー市長は、「困惑」し、「失望」している。トライブのブライアン クラドゥーズビー議長が、祖先の遺骨が適切に取り扱われる限り、市が訴訟の心配をする必要はないと請け合っていたからだと言う。「回収作業と再埋葬を完了し、それで十分だという理解の下で計画を遂行していた。こういうことには決してならないという印象があった。」

 市の計画では、遺骨と文化遺品を回収するための現在進行中の作業に400万ドルを使い、そして新たに造る墓地に遺骨を再埋葬するのにあと200万ドルはかかるだろうというものであった。

 トライブが申し立てを行なった理由には、事態を知った2011年6月16日から2年以内に提訴しなければならないという差し迫った時効の問題があった。損害賠償の申し立ては、提訴の60日前までに提出されなければならない。
 クラドゥーズビー議長は、「市と膝を交えて話し合って、これから60日以内に解決に辿り着いて、訴訟を避けたい」と述べている。

 墓地撹乱で裁判所へ行くのは、スウィノミッシュが最初のトライブではない。同じくワシントン州のラミ ネーションが、汚水処理工場を建てるために以前の村の墓地を掘り起こした会社を訴えた。ゴールダー アソシエート社は、2004年に425万ドルの損害賠償金を支払うことに合意した。

 5年前、ワシントン州は、先住アメリカ人の墓をかく乱するフッド キャナル橋計画に対する訴訟の和解に、ロゥワー エルワ クララム トライブに250万ドルを支払った。

 オーク ハーバー市に対するスウィノミッシュ トライブの請求は、一般損害賠償として600万ドル、特別損害賠償として300万ドルの合わせて900万ドルである。宗教的指導者、考古学遺跡での監督者や作業員による仕事に対して、市はトライブに既に611,000ドルを支払っている。

 (以下、省略)

Jessie Stensland, "Swinomish seek $9 million in damages from city of Oak Harbor," Whidbey News Times, April 12, 2013. http://www.whidbeynewstimes.com/news/202776131.html

 

転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/2013/04/30/010343