AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

「セカイの流れ」、もう1例

 11体の先住アメリカ人の遺骨が、今月17日にサギノー チッパワ インディアン評議会に返還され、ミシガン州マウント プレザント(Mount Pleasant)の近くのニボカーン先祖墓地(Nibokaan Ancestral Cemetery)に最終的安息を求めて再埋葬される。ニボカーン墓地(下記URLの記事に写真あり)は、先祖の遺骨を埋葬するために特別に1995年に造られた。[←遺骨返還を求めるアイヌの人々には、1カ所に集約するだけが選択肢ではないということに是非とも注目し、参考にして戴きたい。]

 11体のうちの2体の遺骨は、ネブラスカ大学州立博物館から返還される。残りの9人の遺骨は、高速道路建設工事の際にそれまで知られていなかったインディアンの埋葬地から発掘されたものであるが、ミシガン州交通省の考古学スタッフとコンサルタントたちが遺骨は先住アメリカ人の祖先のもので、1820年代~1850年のものであると結論して返還されることとなった。イザベラ保留地に再埋葬される。全部で220個の副葬品も工事中に見つかっており、それらも今月、返還される。

 ネブラスカ大学も、五大湖地方に由来すると判明する先住民族の遺骨の返還に関して、セントラル ミシガン大学、ミシガン大学、バンクーバー博物館(カナダのブリティッシュ コロンビア州)をはじめとする研究等の機関のリストに加わっている。

 ネブラスカ博物館は、その2体の遺骨を1894年から保有してきた。M. L. イートンという男が1883年にミッドランドから掘り出した。正確な場所の記録は、失われている。

 ズィービウィング(Ziibiwing)センターは、先住民族遺骨の継続的返還に関して、ミシガン アニシナベ文化保存・返還連合と協働している[←このような態勢をつくらねばなるまい。]

 

(最初の投稿時にいくつかの段落が欠落していたので追加した。)

Mark Ranzenberger, "11 Native ancestors to be returned," The Morning Sun, May 6, 2013.
http://www.themorningsun.com/article/20130506/NEWS01/130509741/11-native-ancestors-to-be-returned#full_story

 


 ついでだから、もう1件。これは、日本でも報じられるかもしれない極めて興味深いニュース。

 1494年にバチカン宮殿にあるルネサンス期の画家、ピントゥリッキオ(Pinturicchio)の「復活」と題された、キリストの復活を描いたフレスコ画が修復された際に発見された北米先住民の描写。その後509年間にわたって見られることはなかったそうだが、下のURLで見ることができる。専門家によれば、これは、恐らくヨーロッパ人がコロンブスの述懐に基づいて先住アメリカ人を描いた、知られているものの中では最初の描写であろうとのこと。

Laura Sesana, "Native Americans hidden in the Vatican for 509 years," The Washington Times, May 6, 2013.
http://communities.washingtontimes.com/neighborhood/world-our-backyard/2013/may/6/native-americans-hidden-vatican-509-years/

 

 英国のガーディアン紙が、「先住アメリカ人の最初のヨーロッパ人による描写と思われるものの発見は、単に2つの大陸の歴史の1章ではなく、芸術におけるヌードの起源に関する発覚である」という評論を載せている。

Jonathan Jones, "Native American encounters took art into pastures nude," The Guardian, 6 May 2013.
http://www.guardian.co.uk/artanddesign/jonathanjonesblog/2013/may/06/native-american-art-nude

 

 "Against the Wind"に戻った方が良さそうかな?


転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/2013/05/08/003201