AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

オバマ政権にも「ハイレベル」な政策評議会

 「ハイレベル」というのが、今年のキーワードとなりそうである。日本のアイヌ総合政策室の設置とPFIIでの日本政府の声明に刺激されて――というのは、もちろん冗談だが――オバマ大統領は26日、「先住アメリカ人問題に関するホワイトハウス評議会(White House Council on Native American Affairs)を創設する行政命令に署名した。このハイレベルなカウンシルは、連邦政府のすべての省の長官と庁や局などの長で構成され、連邦政府全体のインディアン政策の調整を図ることを目的としている。議長は、内務省長官のサリー ジュエル氏である。彼女は26日、ネヴァダ州リノで開催されるNCAIの会議で予定されている講演で、その大統領令について語ることになっていた――多分もう行なったのだろう。
 設置理由を述べている部分には、このような段落がある。

The United States seeks to continue restoring and healing relations with Native Americans and to strengthen its partnership with tribal governments, for our more recent history demonstrates that tribal self-determination-- the ability of tribal governments to determine how to build and sustain their own communities -- is necessary for successful and prospering communities. We further recognize that restoring tribal lands through appropriate means helps foster tribal self-determination.

http://www.whitehouse.gov/the-press-office/2013/06/26/executive-order-establishing-white-house-council-native-american-affairs

 「返還」と「移転」が混同されているアイヌ政策の会議だけでなく、政府の「ハイレベル」会議とは、通常このくらいの構成メンバーのものを言うのではないのかな?
 ちなみに、「アイヌ政策推進会議」の英語名は、"Council for Ainu Policy Promotion"とのこと。その「設置根拠」は、こちら⇒http://www.kantei.go.jp/jp/singi/ainusuishin/konkyo.pdf 比べるのは可哀そうでもあるが、たったこれだけしか書かれていないという違いだけでも見ておけば、何かの勉強になるだろう。

★夏休みを前に、アメリカ最高裁から重要な判決が次々と出された。同性婚については日本でも報じられているが、これもインディアン トライブの先進事例とともに以前から話題になっていた。"Against the Wind"ブログだったら取り上げないといけないと強迫観念にかられていたかもしれない判決が他にも出た。テキサス大とアファーマティヴ アクションに関する事件の高裁への差し戻しや、全米のインディアンとトライブ、ネーションがかなり前から注目していた、生物学的にチェロキー人の父を持つ養子のヴェロニカちゃんの親権の帰属先と「インディアン児童福祉法」に関する判決などである。

★寛大に見せるための儀式(?)もあれば、見られてはならない神聖なる儀式もある。ナヴァホの人々が執り行う神聖なる儀式を映した珍しい動画が、インディアン関係の動画を集めているように見える投稿者によってYouTubeに投稿された。しかし、神聖な儀式が搾取されていると思ったナヴァホの人々の激しい怒りを招くこととなった。動画は、即、削除された。
http://www.thenavajopost.com/2013/06/26/a-rare-navajo-ceremony-captured-on-video-sparks-outraged-from-the-navajos/


転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/2013/06/27/234211