AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

「アイヌ民族への決定的な愚弄と嘲笑」

 3日ほど前にある方からある記事が送られてきた。私も名前だけは知っている執筆者の名前――その方の論文を以前、本ブログで紹介した事がある――と題名は記されているが、その掲載先は記されてなく、またそれが原稿段階なのか、実際に公刊されたものなのかが不明である。そのため、現段階での出典明記は控えることにして、公刊されたらここに「追記」として入れることにするので、本ブログの読者には是非とも読んで戴きたく推薦しておく。標題は、その記事の執筆者の言葉の引用である。記事に紹介されている話は、驚くべき内容である。
P.S. #3: ある方から情報が寄せられたので、感謝して記すことにする。
石純姫「北海道で朝鮮人アイヌ民族は記憶されているか――連載第2回 白老『民族共生象徴空間』」『(東アジア教育文化学会)NEWS LETTER』、No. 11(2013年6月13日)、3-4ページ。)

 昨年5月に新ひだか町で「松浦武四郎の碑」の建立式(注)が行われた日の「勉強会」で、北大のアイヌ・先住民研究センターの「教授」が『蝦夷島奇観』の中の伝承を、「アイヌ蔑視、差別が反映された言説である」と一応は説明しながらも、静内の観光戦略に利用してはどうかと提言したそうである。この教授がこの伝承を持ち出して講演をするのはこれが初めてではないそうで、2011年11月に「みんぱくゼミナール」でも紹介しているそうである。

 別のある方に、この「教授」が誰か知らないかと尋ねた際のやり取りで、「だいぶやきがまわっている(酒でも飲んで話したのだろうか)」という感想が返ってきた。もちろん、この時点ではまだ「誰か」の結論は出ていなかった。これかもしれないと思ったが、日にちが異なる。⇒http://www.nihu.jp/events/2011/11/01/seminar/
それで私は、アイヌ・先住民研究センターの別の教授による話かもしれないとも考え始めていた・・・が、見事に外れた。当初の予想通り、アイヌ政策有識者懇談会からずっと「アイヌ政策推進」に関わっているアイヌ史の大家らしき御仁であった。ここに答えがあった。

武四郎まつりは、午前10時から昨年の記念碑除幕式でも講演した北大アイヌ・先住民研究センターの佐々木利和教授が、「第2回功績勉強会」として講演。http://www.hokkaido-nl.jp/detail.cgi?id=15458

(注)建立式に関する報道は、こちらにストックされている。
「武四郎との絆、記念碑に 新ひだか」(北海道新聞 2012/05/14)
http://blog.goo.ne.jp/ivelove/e/895f0af91cc7baa6734fd002c0753655
 この「碑」の建立自体、アメリカで言えば、先住アメリカ人トライブがその領地に――しかも「聖なる地」にとは!――ルイス&クラークの記念碑を建立するなんていう考え難い話に匹敵するだろう。


P.S.:
 松浦武四郎について、こちらに興味深いブログ記事がある。⇒http://blogs.yahoo.co.jp/ennkuubutu_0413/37513401.html
はてなブログには、まだトラックバックを送る機能はないのだろうか?)

P.S. #2:
 驚いたことに、この記事で2013-05-28「パーマネントフォーラムでの日本政府代表の発言」へのアクセス数を超え、本ブログ最高のアクセス数となった。

転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/2013/07/29/005511

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