AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

財団アドバイザー/作業部会の一場面

 昨晩、一つ調べたいことがあってアイヌ文化振興・研究推進機構の「アドバイザー派遣」のページを5、6年ぶりくらいに訪問した。催しを主催するでもないし、自分が登録しているわけでもないから普段に用はなく、これまでで2度目の訪問だった。それで、調べたかったこととは別に、あの人も、この人も、人類学とか民族学が専門分野だったと知って驚いた。そう言えば、昨年亡くなった知人が、10数年来、私の専攻は人類学だとばかり思い込んでいたと何年か前に言っていたことがあった。アイヌ関連で「指導」するとなれば、民族学とか人類学としておくのが便利が良いのかもしれない。(本人による登録かどうかは分からない。)私にも登録要請が送られてきたことがあるが、アイヌ文化に関する「指導」は自分の能力を超えるためお断りした。
http://www.frpac.or.jp/adviser/index.html


■四面楚歌? ささやかな反抗?
 第12回「政策推進作業部会」の議事概要を最後まで読んだ方は、その場の「空気」にちょっと逆らうような、この発言に気づいたことであろう。

奨学金は、現在北海道で実施している制度もそのうち無くすように聞こえる。私たちが求めているのは、アイヌ民族の子供独自の奨学金制度の創設である。アイヌの子供は少々成績が悪くても無利子奨学金の対象とする、という上から目線で言われるような対策を望んでいるわけではない。(p. 8)

 最近の流行りの言い方では「上から目線」となるようだが、少し前までは「パターナリズム」とか「恩情主義」(「温情」ではなく「恩情」と表記しておく)と言われた態度であろう。この発言の主は容易に想像がつくが、これまでの会議の流れからそういう雰囲気を感じ取られていたのだろう。
 それ以上に、これに続く2人の発言が、これまた面白いのである。

○ これについては、当初からアイヌ民族を対象とする独自の奨学金制度が必要であるとの指摘はあったが、まず、現時点で実現可能な施策を提案されているものと理解しているがよろしいか。
○ そのとおり。(p. 8)

 「そのとおり」と返しているのが誰かも、ある程度の想像がつく。最初の発言者は、どうも孤立しているような感じを受けないでもない。「作業部会」では、自由に言いたいことを言える雰囲気はないのだろうか。

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