AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

アイヌ民族の遺骨供養 札幌医大で「イチャルパ」

 標題は、朝日新聞(2013年10月3日)の記事タイトルである(http://www.asahi.com/area/hokkaido/articles/HOK201310020006.html)。
 札幌医科大学で2日に、アイヌ民族の遺骨251体を供養する「イチャルパ」が行われたとのこと。北海道アイヌ協会の主催で、札医大が協賛。日本人類学会の関係者なども約80人出席したとのこと。

 札幌医科大学には、「道内各地から出土し自治体から寄託された遺骨などが保管されて」おり(太字化は追加)、「昨年までの249体に新たな寄託分が加わり、現在は251体」あるとのこと。この中に「個人が特定できる遺骨は4体ある」にもかかわらず、「他大学が保管する遺骨も含め、文部科学省ガイドラインづくりを進めている」ということで、返還に関する独自の動きはしないようである。その一方で、同大の島本和明学長は、「アイヌ文化をはじめ『多様な文化を尊重できる人材の育成に努めてまいりたい』などとあいさつした」とのこと。

 また、北海道アイヌ協会の加藤理事長の挨拶を阿部一司副理事長が代読したとのこと。

「(同大から)遺骨受け入れの全容について誠意ある報告を受け、個人の尊厳とアイヌ民族の誇りを常に意識し、(遺骨問題などに)協議の上取り進めることにしている」と、大学の取り組みを評価した。

 ポイントは文部科学省が非公開で作成中のガイドラインだが、同協会は、アイヌ政策推進作業部会で「お任せするから早く作って欲しい」という主旨の意向を表明しているわけだから・・・。まぁ、「儀式」のことゆえ、これ以上のコメントは控えておく。

 儀式後には日本人類学会の講演会があり、こちらの方が「古人骨」の学術的価値について語ったそうである。
http://p.tl/tPse

http://jomon-heritage.org/blog/event/397

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