AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

ノーザン ライツ/他

"Beautiful Time Lapse of Aurora Borealis"
http://screen.yahoo.com/storyful/beautiful-time-lapse-aurora-borealis-105604422.html


P.S. (2013.11.18):

☆Hard to Understand

 政府の政策関係会議の「議事概要」で見せられる限りにおいて、日本全国11の大学に収蔵されていることが分かったアイヌの祖先の遺骨に関する北海道アイヌ協会のポリシーは、あくまでも遺骨を集約慰霊施設に移管して、最新の研究技法によって「日本人」の成り立ちの研究に寄与するべく提供することのようである。ゆえに、一日も早く集約慰霊施設を造れ、返還できる遺骨については文部科学省に早くガイドラインを作れということのようである。もっとも、これがまた有識者の会議でという動きもあるようである。

 一方で、6月にノルウェーで開催された「先住民族に関する世界会議」の準備会議には、『先住民族の10年News』第197号(pp. 2-4)に掲載されている参加者報告によると、北海道アイヌ協会の副理事長が招待による参加をしたとのことである。この会議で採択された「アルタ成果文書」に対して参加グループの合意が表明された経緯も簡単に記されている。それを読む限り、北海道アイヌ協会の代表者が何か異議を唱えたということはなかったみたいである。

 「アルタ成果文書」中の遺骨や文化遺品の返還に関する項目については既にここでも取り上げたことがあるが、これは、草案文に若干の修正が加えられた形で採択されていた。その内容はこちらを再度参照して戴くとよいのだが、この内容に北海道アイヌ協会の代表がコミットしてきたのであれば、どうしてガイドライン作りを政府の一省庁に丸投げしたり、無条件で遺骨の移転を推進するのか、甚だ理解に苦しむのである。


"Fracking Is Pretty Hard To Understand — Until It Isn't (Explained)" posted by crenktv at http://youtu.be/Q30e4tP4jrs


アルバータ州議事堂前の抗議の様子。こちらは、理解可能だ。
"Protesters build wall of oil barrels at Alberta Legislature"
http://www.cbc.ca/news/canada/edmonton/protesters-build-wall-of-oil-barrels-at-alberta-legislature-1.2429435

 こちらも理解可能だ。「先住アメリカ人遺産月間」にちなんで、ミシガン州のグランド ヴァレー州立大学の「多文化問題室」が中心となって、同大学の学生たちと地域の住民たちが先住民族の埋葬地の清掃をした。ペンシルヴァニア州などで埋葬地(塚)の保存に努めるユージーン ストロングさん:「皆さんは、祖先たちを助けているのです。皆さんは、文化を救い、ジェノサイドの最終行為を防いでいるのです。」
"Students and Community Clean Up Native Burial Mound for Heritage Month," ICTMN.
http://p.tl/EqdM


P.S. #2 (2013.11.19):

☆「世界トイレデー」

 今日は、「世界トイレデー」だそうだ。いろんな○○デーがあるものだと驚くが、事は深刻である。以下、国連広報センターの本日付けプレスリリースより、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長のメッセージである。

毎年、80万人以上の5歳に満たない子どもたちが下痢で不必要に命を落としています。その数は1分に1人を超えています。他にも無数の人々が重病に陥り、その多くが健康や発育への長期的な影響に苦しんでいます。その最大の原因は、劣悪な衛生状況です。全世界で適切な衛生施設を利用できない人々は約25億人に上ります。屋外で排便する人々も10億人を超えています。私たちはタブーを破り、衛生施設の普及を世界的な開発優先課題に据えなければなりません。

今年、正式行事として国連が初めて迎えた「世界トイレデー」は、この重要なテーマを中心に考える機会です。衛生は、人間と環境の健康にとって中心的な存在です。それは持続可能な開発や尊厳、機会の確保にも欠かせません。劣悪な水と衛生の状態により、開発途上国は年間約2,600億ドルの損害を被っていますが、この額はそれらすべての国々の国内総生産の1.5%に相当します。これに対し、1ドルの投資を行えば、人々の健康と生産性の改善により、その投資は5倍になって戻ってきます。学校にまともなトイレが備われば、女子の就学者は11%増加します。女性が個室トイレを利用できるようになれば、暴行を受けるおそれも低下します。

衛生対策は道徳的、経済的に急務であるにもかかわらず、その前進はあまりにもわずかで、しかも遅すぎます。私は今年、この理由から、2025年までに屋外排便をなくすための「Call to Action on Sanitation(衛生対策の実施の呼びかけ)」を立ち上げ、「Sanitation and Water for All(すべての人に衛生と水を)」や、ミレニアム開発目標MDGs)達成期限の2015年に向けた「Sanitation Drive to 2015(衛生の推進2015)」など、既存の取り組みのさらなる促進を図っています。

適切な衛生施設を利用できない人々の割合を半減させるというMDG目標達成のめどは、まったく立っていません。すべての関係者が素早く具体的な成果を目指して連携することで、私たちの取り組みを早急に強化しなければなりません。また、2015年以降のことを考えれば、衛生をポスト2015年開発アジェンダの中心に据えることが不可欠です。高価な解決策や、最新技術を活用した解決策は必ずしも必要ではありません。すでに成功を収めている多くのモデルを採用、拡大することができるからです。私たちはまた、リスクにさらされたコミュニティを教育し、文化的な認識や、現代世界にそぐわない古くからの慣行を変革することにも努めなければなりません。

私たちが力を合わせ、トイレと衛生施設についてオープンかつ率直に話し合えば、人類の3分の1の健康と福祉を改善できるのです。それがまさに「世界トイレデー」の目標です。

 総会開催中のニューヨークの国連本部では、このような行事が予定されている。(時間は、現地時間。)

10:30 AM Press Conference: World Toilet Day
Speakers: Ambassador Karen Tan of Singapore; Therese Dooley, Senior Advisor on Sanitation and Hygiene at UNICEF; Tanzeba Ambereen Huq, Head of Disaster, Environment & Climate Change Programme at BRAC Bangladesh; and Alex Kent, International Campaigns Manager at Water Aid.

03:00 PM (ECOSOC) Inaugural Commemoration of UN World Toilet Day in the Context of Sanitation.
[Event hosted by the Permanent Mission of Singapore]
Programme (pdf): http://www.un.org/webcast/pdfs/sanitation131119pm.pdf

 もうずい分前のことになるが、あちこちの国のトイレを使うことがあった頃、それぞれの地の文化が反映していると思った。それを探求するのもおもしろいだろうと考えていたら、既に本を著している先達がおられた。現在の「アイヌ政策推進」に対する見解を批判した方ではあるが。


P.S. #3 (2013.11.19, 22:50):

 昼間に上のP.S. #2を投稿して出かけたのだが、「そういえば、最近、トイレの日というニュースを耳にしていたな」と思い出した。「トイレ」ということで10月10日だったかなと思ったが、11月10日だそうだ(http://hukumusume.com/366/kinenbi/pc/11gatu/11_10.htm)。
 「世界トイレデー」の実施は今年からだそうで、シンガポールが頑張ったみたいだが、日本政府代表は、11月10日にするべきだと踏ん張るか、気張るかしなかったのだろうか。きっと、どうでもいいこととして注意していなかったのだろう。

 以前、トイレの中で「トイレの神様」をNHKラジオで初めて聴いた時――冒頭の歌手の名と曲名の紹介を聞き逃していたのだが――涙が出てきた。本当に涙もろくなったものだが、これはきっとヒットすると思っていたら、その通りになった。

植村花菜 - トイレの神様」(i aruさんの投稿作品):http://youtu.be/cwYD_kwq9P8

転載元記事