AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

内閣府、初のアイヌ政策全国調査

 先日公開に戻した"Against the Wind"のブログのビュー数が、18日に見た時に20万を越えていた。その後も1日平均60-70のビュー数が記録されている。定連の訪問者は、私が今あちらでは書いていないことはご存知のはず。検索の結果で新たな訪問があるのか、あるいは定連の人の一部が、「ひょっとして」ということで、日常の訪問ルートに入れているのだろうか。

 アイヌ関連の諸ブログの読者は、大体100数十人のようである。ミニコミ誌の読者数もそのくらい。ファックスやコピーで広がるということはあっても、全人口の100万分の1。昨今の預金金利の率にも遠く及ばない。何とも寂しい数字である。

 そんな状況で、アイヌ政策有識者懇談会は、「国民の理解」がまず第一だとして、官民学共同で「イランカラプテ」キャンペーンを張ってきた。今日(22日)の朝日新聞の「アイヌ政策、『平等でない』3割超 初の全国世論調査」(http://news.asahi.com/c/adsibDeXm8tBzkap)という短い記事によれば、恐らくこのキャンペーンのことだろうと思うが、それを知っていると答えた人は「わずか3・0%だった」とのこと。「官」も「学」も、「国民の理解」と言う前に、自分たちのそれぞれの職場の中でさえ広げることができていないのではないか? せっかく私がここで取り上げて知名度アップに協力しているというのに。まあ、読者数が国民人口の100万分の1程度じゃあ仕方ないか。

 3%というと、大雑把に見て国民の約400万人。アイヌ政策に関わる人々は、これをどう解釈するのだろうか。「4ヶ月で400万人というのは良い数字だ。成果が上がっているから、もっと予算をつけてどんどん進めよう」というのか、「これではまだまだだ。もっと予算をつけて大規模なキャンペーンを展開しなければ」となるのか。あら、どっちにしても、予算拡大、キャンペーン継続推進だ。これが「官僚の論理」というものなのかな?

 ところで、毎日新聞は、社を挙げて「アイヌ政策推進」に協力しているようだが、朝日新聞は違うのだろう。何しろ、この記事にはキャンペーン名すら出ていないのだから。

 もう一つ「ところで」、「平等ではない」とあるのだが、これは、アイヌ民族が不平等な立場に置かれているということなのだろう――本文から、当然そう読める。

一方、差別や偏見に関する質問では、「どちらかというと」も含めて「平等だと思う」が50・4%だったが、「平等ではないと思う」が33・5%に上り、こうした差別の解消が今後の課題であることもわかった。

 自明のこととされているのだろうが、ブログその他で、アイヌの方が「特権」を有しているなどと宣うている人々がいるようだが、アンケートにはこれに関する質問は入っていたのだろうか。

 それにしても、生涯通じてこの種の世論調査に当たったことがない。「全国の成人男女3千人に面接方式で尋ね、1745人(58・2%)が回答した」そうである。


P.S.(23:30):
 今、政策室のサイトを覗いてみたが、アンケート内容は公開されてなかった。


転載元=http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/2013/12/22/223602