AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

国際母語デー

 今日は、「国際母語デー」なのだそうだ。以下、国連広報センターの今日のプレスリリースより全文転載。翻訳も同センターによる。強調は、わが輩による追加。

国際母語デー(2月21日)に寄せるイリーナ・ボコヴァUNESCO事務局長メッセージ


「国際母語デー」は、言語がすべての社会、経済、文化活動の基盤として、集団や個人のアイデンティティーにとって重要な存在であることを印象づける理想的な機会です。


多言語使用は人類に力と機会を与えます。私たちの文化的多様性を体現するだけでなく、意見の交換や考え方の刷新、さらには想像力の拡大を促すからです。真の対話には言語に対する尊重が必要だとの認識に基づき、UNESCOユネスコ)は言語の力を活用して相互理解を深めようと努めています。私たちは、識字率の向上と教育の質的改善に役立つよう、母語による教育を奨励しています。言語を保護することは、ある国や土地に固有の貴重な知識が確実に維持、継承されることにつながります。また、私たち一人ひとりが自分の意見を述べ、尊重してもらう手段を与えられることは、社会的統合に向けた力にもなります。


ユネスコは今年、言語と本との関係を探求することを決めています。本はすべての人々が手にすべき、平和と発展を促す力です。また、言語を豊かにしながら、その歴史的変化を刻むことにも役立つ、重要な表現手段でもあります。新しいテクノロジーの時代を迎えた今でも、本が貴重な手段であることに変わりありません。扱いやすく頑丈で、知識の共有や相互理解を助け、すべての人々に世界への窓を開いてくれます。本は知識社会を支える柱であると同時に、表現の自由やすべての人のための教育を進めるうえでも欠かせない存在です。


言語の生命力は、口頭でのやり取りだけでなく、多くの教材や印刷物の制作にも依存しています。現地語の本や教科書がないために、発展や社会的統合が妨げられ、表現の自由という権利が侵害されている国もあります。デジタル・ツールはこの穴を埋めることができますが、それでも十分ではありません。私たちは、本や資料をできるだけ幅広く、公平に配給するための取り組みをさらに強化し、すべての人々、とりわけ子どもたちが、母語を含め自分たちが望む言語で読書できるようにしなければなりません。こうした取り組みにより、2015年までにすべての人のための教育を達成するという目標の実現に、さらに近づくこともできます。翻訳は、新たな読者への架け橋となることで、この壮大なプロジェクトの重要な一翼を担います。


今年で14年目となる「国際母語デー」にあたり、私はユネスコのパートナー、著者、ならびに、全世界の大学、ユネスコ・チェアおよびユネスコ・スクールの教員に対し、言語的、文化的多様性母語教育の重要性を高めるため、力を合わせるよう呼びかけます。


転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/20130221/1361421496

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