AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

日本ハムのスローガンにも!

 前にワシントンD.C.プロフットボール チームの「レッドスキンズ」の問題を取り上げたことがある(http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/2013/10/11/021423)。インディアン社会のみならず、この問題は全米に広がって議論されており、オナイダ ネーションのリーダーは、このたび、国連の人権担当高官とその件で話し合いをした。
 昨晩、コンサドーレ札幌のユニホームのことを取り上げたが、こちらの記事によれば、プロ野球チームの日本ハムが「アイヌ語で『戦士』や『闘士』を表すという「トゥミコロクル」を今シーズンのスローガンに採用したとのこと。「レッドスキンズ」とは若干違いがあるが、それでも予期した通り、ついに出てきたなという感じである。

(2014年1月25日 読売新聞)
 北海道日本ハムファイターズは24日、今季のスローガンが「前進せよ ―トゥミコロクル―」に決まったと発表した。
 球団によると「トゥミコロクル」はアイヌ語で「戦士」や「闘士」を表すという。北海道に移転して10年がたち、今年は新たな10年に向けて大切なシーズンになるとして、原点に立ち返り、前進する決意を込めた。栗山監督は球団を通じて「全身全霊をかけて戦いに挑む勇ましさが必要。期待に沿えるよう、ファンの皆様とともに戦い、前進します」とのコメントを発表した。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20140125-OYT8T00034.htm
http://blog.goo.ne.jp/ivelove/e/50941158bc78acce0de75864de6ea539

スポニチ [ 2014年1月25日 05:30 ]
 日本ハムは24日、千葉・鎌ケ谷でスタッフ会議を行い、今季のスローガンが「前進せよ―トゥミコロクル―」に決まったと発表した。「トゥミコロ」は戦うを、「クル」は男を意味するアイヌ語で、合わせて「戦士」を表す言葉。
 栗山監督が約1カ月半も考え抜いたフレーズで「今年は原点に立ち返る。北海道といえば、(先住民の)アイヌ民族。(地域密着を掲げ)北海道を大事にしようというならば“なぜ、アイヌ語を使わないのか”と監督に就任した時から思っていた」と説明した。
 原点に立ち返って前進していく姿勢を示すスローガン。ロゴがデザインされたボードを手にした指揮官は「俺たちは前進しなくてはいけない。命懸けで戦うんだ!」と熱く語り、昨季最下位から2年ぶりのリーグ制覇を目指す。
http://blog.goo.ne.jp/ivelove/e/47770ce1bc54277c387446a7c60ffc4f

 コンサドーレ札幌のユニホームといい、これは政府が推進し、北海道アイヌ協会も「後押し」している「イランカラプテ」キャンペーンの波及によるものかもしれない。両スポーツチームの動きも、双方の(+一部の「有識者」たちの)合作なのかもしれない。これに誰も異議を唱えないのだろうかと、私には不思議でならない。スポーツチームの鈍感さに加え、政府だけでなく社会からも、いかにアイヌ民族の権利が軽んじられているかを示しているのではないだろうか。(因みに、日本ハムは好きなチームの一つなのである。栗山監督が、もう一押し、考えてくれると嬉しいのだが。)

 それを考える上で参考になるのではないかと思う事例を、また時間の取れる時に紹介しておこう。⇒次の記事へ。


P.S.:こちらにも注目されたし。⇒「ケベックに新地域政府の誕生!」


転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/2014/01/25/140647