AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

第13 回「政策推進作業部会」議事概要

 週末を待たずにアップロードされたようです。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/ainusuishin/seisakusuishin/dai13/gijigaiyou.pdf

○ 先日開催された北海道アイヌ協会の理事会では、象徴空間について協会では当初から白老に象徴空間をつくり、他の地域とのネットワークを大事にしていただきたいということを申し上げており、今のところネットワークについて非常に不明確であることや部会での議論がアイヌ協会や理事会、そして全国のアイヌにしっかりと発信されていないということも含めてアイヌの関与についても曖昧であることが相当な議論になった。また、遺骨の問題についても大学等が保管する遺骨の調査結果についても北海道アイヌ協会の理事会にきちんとした報告がないのではないかという議論もあった。要するに、象徴空間の機能や運営にアイヌがどこまで関われるのかということについて非常に議論があり、アイヌ民族が主体的に先住民族として関われるようにして欲しいという意見があったことをまずお伝えする。

 「して欲しい」だったのかどうか知る由もないが、「主体的に」関わるために特別委員会を作ろうという提案もあったらしいが・・・。

 他にも、遺骨に関する意見が多く出ている。

アイヌの遺骨については、今後に渡って何をしなければいけないというかなり難しい問題があり組織として対応しなければならないと思うが、実務としては、アイヌの遺骨以外の遺骨を管理している博物館はたくさんあるので、博物館の中に一体化することに問題があるとは思わない。

 これが研究者S氏の発言とすれば、何も反省がされていないということだ。「アイヌの遺骨以外の遺骨」も人種的偏見に基づいて墓荒らしをして集めたということなのか。

○ その人のルーツ、その人の食生活など副葬品も含めて私は骨から学ぶものであり、過去においてもずっとそうだったと思うし、将来にわたってこのことは絶対にアイヌ民族の理解のためにも必要であると思う。5年くらい前に北海道アイヌ協会の理事会できちんとそういうことをやるべきだと、やってルーツをきちんとすべきだということが決議されている経緯もある。象徴空間における博物館でこういった調査研究を行うことは義務だと思う。

 「先住民族政策」の推進にそれが必要なのかね。北海道アイヌ協会は理事会決議の提案からの経緯を明確にしないと、こういうふうに利用されるということだ。人類学・考古学の古代研究の話ばかりすることは、後の方でも出ている現代の社会的経済的施策の推進や人権問題の解決から目を逸らすという機能をもつ。にもかかわらず、「象徴空間」の建設が最優先と、理事長たち自らが訴えているのだから・・・。
 もうやめておこう。


☆「あなたが先住アメリカ人であることを証明するDNA試験は存在しない。」(キンバリー トールベア)

 今月中旬(12日)のScientific Americanにこういう記事が載った。
http://www.scientificamerican.com/article/ancient-genome-suggests-native-americans-really-did-descend-from-the-first-americans/
この手のニュースはすぐに日本で取り上げられるだろうと思って、ブログでは無視していたら、やはりこういう形で出ていた。
http://blog.goo.ne.jp/ivelove/e/d3aac736d521d1a9288726da3a39f58b

 一方、こちらは日本語に翻訳されて出るかどうか知らないが、前にも紹介したことのあるキンバリー トールベアさんのインタビュー記事をNew Scientistが翌日の13日に掲載していた。
http://www.newscientist.com/article/mg22129554.400-there-is-no-dna-test-to-prove-youre-native-american.html?full=true#.Uv-EqPvzm64


転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/2014/02/26/235947

広告を非表示にする