AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

「○○さん、××さん、今晩、墓地のカジノに行って、骨を転がしましょうよ。」

 ふざけているのではない。真面目な英語と歴史のお勉強でもある。

 私のブログを「ある方のブログ」と言及するある方のブログに「納骨堂の隣でギャンブル」の漫画を描けるものなら描きたいと書かれていたので、夕べ、遊び心でグーグルで検索すると、Casinoという名前の地の墓地の写真がたくさん挙がってきた。しかし、面白いことに、こういう「現代的」な「墓地の中のカジノ」を実際に構想している人がいるのを発見した。「隣」ではなく、同じ施設にまとまっているのである。場所は、シカゴ市。コンパクトに「慰霊施設」とカジノを1カ所にまとめ、いろんなことを1カ所ですませる――まさに、今日の「カジノを含む統合型リゾート(IR)」のコンセプトではないか!
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 写真の出所と「慰霊施設」の構造などの詳細は、こちら。⇒
http://cargocollective.com/tafhim#A-Casino-in-the-Cemetery

 英語のイディオムに"roll the bones"というのがある。"Let's go to the casino and roll the bones tonight."(今晩、カジノに行って、骨を転がそうぜ。)ここで言う「骨」とはサイコロのことであるが、この表現の「骨」の由来を私は知らない。昔、サイコロが象牙とか何かの動物の骨で作られていたからであろうか。このスラング的な言い方が最初に記録されているのは、1897年だそうである。しかし、「骨(bones)」がサイコロを意味するようになったのは1930年代後半だそうであるから、19世紀終盤から20世紀の初めにかけて用いられていた時には、動物の骨でできたサイコロのことではなかったのだろうと思われる。そうすると、実際に骨を転がしてギャンブルをやっていたのだろうかと考えてしまう。そう言えば、何かでそんなことを読んだような記憶が微かに浮かぶ。私は読んだことはないが、作家のチョーサーが、The Pardoner's Taleでこのフレーズを使っているそうである。某大学の学生さん、英米文学のゼミに出ていたら、先生に尋ねてみて。⇒http://dictionary.reference.com/browse/roll+the+bones

 さらに、インディアン賭博のことを少し勉強していると、こういう本にも出くわした。1638年のヴェニスにおける最初の近代的カジノの始まりからカジノが全米に広がるまでを詳しく叙述しているようである。この本に、"roll the bones"の由来が説明されているのかもしれない。

 なお、"Roll the Bones"というタイトルの歌も出ているようだが、ここではそれは無視した。(昨晩の下書きを投稿するだけで、昼間は時間がないので。)

P.S.
 "rolling them bones"という句の説明はある。「最初のサイコロは、ローマ兵が使った実物の6面のナックル(指の付け根の関節)の骨だった」そうである。
"The first dice were actual six-sided knuckle bones, used by Roman legionnaires."
http://p.tl/vexN


転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/2014/05/06/135531