AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

北海道ウタリ協会の「アイヌ民族に関する法律」制定要求

 北海道アイヌ協会のここ数年の動きを見ていると、1984年に同協会の前身(北海道ウタリ協会)が採択した標記の法律を要求することなど忘れてしまったのではないかと思うことがあるが、それは誤解らしい。少し前に投稿されているブログ記事に、同協会副理事長の阿部氏が次のように語ったと紹介されている。

アイヌ協会は今まで通り「アイヌ民族に関する法律(アイヌ新法)」(1984年)を求め続けている、今年度の総会においても「事業計画」にそのことを盛り込んだときっぱりと発言。象徴空間をつくってそれで終わりではなく、法的措置もしっかりと要望して行くとのことでした。
http://pub.ne.jp/ORORON/?entry_id=5272226

 今まで通り、議案書の「事業計画」に盛り込むだけでは何も動かないだろうな。戦略を見直さないと。今年で30周年だろうけど、指導部は、それを盛り上げるような企画・活動を何か行ったのだろうか。傍目には、皆さん、"business as usual"(今まで通り)が心地よさそうに見えなくもない。加藤理事長は、新法案が閣議決定されるまで、「夢のようでうれしい」という言葉は取っておくべきだっただろう。

 少なくとも一度くらい、政府の会議の「議事概要」に、「新法」制定要求を載せる発言を協会「代表」のお三方で行ってはいかがだろうか。

 直前記事に書いたように、アイヌ文化振興/信仰レジームが固められて行く中で、今後20年は「今まで通り」進みかねまい。20年後の50周年記念の年には、それがどのようにして作られたのかを知る人たちの多くがこの世にいないという事態にさえなっていて、「歴史的文書」になってしまっているかもしれない。


 今日は、読者からの別件のメールで、偶然にも『動物農場』や『1984年』が話題に上ったところである。
 この本は、前にも載せたことがある。


転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/2014/06/19/222323