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AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

北海道アイヌ協会の「2014年 国際先住民の日記念事業」

 もうあまり時間はないけれど、投稿せずにいられない。

③「2014年 国際先住民の日記念事業」の開催
日 時:平成26年8月9日(土)14:00~17:30
場 所:かでる2・7ビル4階 大会議室
テ ー マ:「アイヌ人骨の返還・慰霊のあり方/先住民族の人権 -責任と公益-」(仮)
1)人類学講演1 国立科学博物館 人類研究部人類史研究グループ長 篠田謙一氏
2)人類学報告1 東北大学医学部嘱託 元日本人類学会会長 百々幸雄氏
3)考古学報告2 北海道大学アイヌ・先住民研究センター教授 加藤博文氏
4)パネル発議他 伊達市噴火湾文化研究所所長 北海道考古学会会長 大島直行氏
(公社)北海道アイヌ協会理事長 加藤 忠
篠田、加藤(博)、大島、百々、各氏からのコメント

http://www.ainu-assn.or.jp/data/pdfupld/pdffile/1400466422__H26jigyoukeikaku.pdf

 そして、9月には国連の「先住民族に関する世界会議」に参加するのだそうである。


P.S.(2014.06.22):

 こんな企画を北海道アイヌ協会が自主的に率先して立てたとは信じたくないのだが、遺骨を「集約」するためには仕方のないことなのだろうか。政府と有識者の懐に飛び込んだまではよいが、しっかりと抱擁されて、揚句は羽交い絞めにされてしまっているかの様子が、上記の「事業計画」書に見て取れよう。それに、上の「記念事業」企画は、人骨研究者たちの反攻でもあろう。

 それにしても、こんな企画をやりましたと、9月の「先住民族に関する世界会議」で報告しに行くつもりなのであろうか。「事業計画」書には、国連の協議資格を有する2つの団体の名前が(了承を得てか、一方的にか)挙げられているが、「世界会議」には政府からの「認可」も必要であろう。現状を「夢のようでうれしい」と評している指導者層が、何を得に行くのだろうか。「世界会議」に参加したという「勲章」か。

 現状に抵抗し、新たな変革を目指そうとしているアイヌこそ、「世界会議」へ参加してきて欲しい。政府が参加を認めなければ――抜け道はあるが――議場の外で集会を開催し、メディア取材を受け、地元の大学の1つや2つで講演して帰るだけでも、その方が価値があるのではないか。


P.S. #2(2014.06.23):

 北海道アイヌ協会の総会で、これを「国際先住民の日」の冒瀆であると批判するような「先住民」は出席していなかったのだろうか。政府の政策会議で、何度も「先住民族の権利に関する国連宣言」の実現に寄与するものだとか何とかの発言がなされていたが、まるで「積極的平和主義」と同じではないか。

 世界に例を見ない「記念行事」であることは確かである。日本の「先住民政策」がいかに素晴らしいかを世界に示そうという提案もアイヌ政策推進会議でY氏によってなされていた。堂々と、これを世界に向けて「世界会議」で発表してくるとよかろう。Web TVで全世界に生中継されることであろう。賞賛されるか、冷ややかな目で見られるか、その目で確かめて来るとよい。

The International Day of the World’s Indigenous Peoples is commemorated annually on 9 August, in recognition of the first meeting of the United Nations Working Group on Indigenous Populations, held in Geneva in 1982. The International Day was first proclaimed by the General Assembly in December 1994.


UN PFIIの昨年のプレスリリースより。強調は、追加。


(「世界の先住民族の国際日」は、1982年にジュネーヴで開催された「先住民に関する国連作業部会」の最初の会合を認めて、毎年8月9日に記念式が行われる。国際日は、1994年12月の総会によって初めて宣言された。)


転載元:http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/2014/06/21/234253