AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

今週のトピックス(8/3-8/9)

2014-08-06:また、「記念事業」について

 2003年にイギリスの王立内科医協会の図書館で行われた「遺骨:研究対象物か、埋葬するべき先祖か?」と題されたシンポジウムの記録がある。内容は、大体これまでに把握している議論とそれに対する反論と同じものである。9日の「記念事業」で「人骨研究者」たちから、それらを超える何か新しい議論が提出されたら、拍手してあげよう。司会者の力量が問われるであろう。
 今は、「人骨研究者」たちが何を言うかよりも、壇上の北海道アイヌ協会の理事長たちがどんな議論(?)をするかの方がはるかに興味深いし、要注目であろう。

2014-08-07:IWGIA Yearbook

 The Indigenous World 2014が届いた。去年、こちらで批判したからではなかろうが、アイヌ関連の執筆者が交代している。今年は「アイヌ活動家(団体)対政府」という感じで書かれているが、北海道アイヌ協会の立場については一言もない。
 しかし、これで、少なくとも遺骨返還問題が国内で争点となっていることだけは、世界中に知れ渡ったことであろう。

2014-08-08:「2014 年国際先住民の日記念事業」開催要綱

 いよいよ明日だ。台風11号の襲来――そして、北海道アイヌ協会の記念事業
 同協会のサイトを訪れたら、少し詳しい「開催要項」が掲載されていた。⇒http://www.ainu-assn.or.jp/data/whatsnew/tmpfile/1406627490__2014.senjyumin.pdf

 何とも官僚的な細かい時間配分だこと。率直に言って、ちっとも面白くなさそうである。敢えて聴きに行くとしら、二人の加藤氏の話くらいか。加藤(博)氏の方は、海外の動向のどの側面をクローズアップするのかに注目したい。加藤(忠)氏は、遺骨をDNA研究に捧げる目的について語るのだろうか。篠田氏の講演に何か異議を唱えるのか、ありがたく拝聴するだけに終わるのか。「法人の責任」について語るのだって。北海道アイヌ協会は、民族運動を先導する役割から降りたという声明となるのかもしれない。