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AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

あまりにも呆れた「人骨学者」の発言

 ある方が書き起こしてくれた質疑応答の記録を途中まで読んで、怒りが鶏冠に来てしまった! 読者限定のブログで書いてもしょうがないから、平日だが、こちらに投稿しておく。

 「科学者」が、こんないい加減な発言をしていてよいのか!? アメリカやオーストラリアのやり方に問題がないと言うつもりはないが、諸外国の事例を参照して政策を作るという「建前」を掲げている政府の政策推進会議に座っているのなら、もう少し勉強して発言してはいかがか。それに、「原状回復」の意味すら、まったく理解していない。人骨のDNAばかり研究しているから、先住民族の権利に関する国連宣言など読んだこともないのだろう。と言うか、読む気もしないのだろう。

 他の段落の内容もひどいものだが、どなたか、次の発言の太字部分を英訳して、アメリカとオーストラリアの大使館に送って下さらぬか。英訳は不要だな。そう言えば、札幌にはアメリカ領事館があるのでは? 加藤理事長がオバマ大統領だったか、ケネディ大使だったかにアイヌ民族衣装を贈呈する際に預かってもらったという報道もあったし、北海道アイヌ協会とはとても良好な関係のようでもある。まあ、領事館側は、既に動向を把握してはいるのだろうけど。

篠田謙一:

 えーとまあ、感想に近い話になってしまうんですけれど、再埋葬というのがさっき、加藤さんの話にありました。アメリカ、オーストラリアは再埋葬をしていく、ということで、これはぁ、人類学者にしては、まあ私としては信じられない話、なんですけれども。というのはですね、結局、再埋葬というのは元に状態に戻す、というんですね。ということは、元の状態に戻してもいいことしか、やってこなかったということです、研究者として。お墓を掘って、そこから出てきたものを研究したこと自体が、遺骨の子孫に当たる人にとって何の意味もなかったから、そういう話になっていくんだと思うんですね。元に戻してもいいんだ、と。[⇒P.S. #4]

 で、実際はですね、人類学者、考古学者が世界でやってきたことで、私たちは過去の自分たちの成り立ちであるとか社会であるとか生活であるとか、かなりいろんなことが分かってきたはずなんですね。それを、先住民に限って全く還元しない形でやってきた時代があって、それが今の状態を生んでいる、ということを感じました。それはまあ、過去に対して非常に、私たちとしてはまあ、反省しなければいけない問題なんだろうというふうに思います。

 ただですね、百々先生と同じなんですけれど、それを乗り越えて、今後の研究の体制を考えていくのが、私たち自身の願いであります。百々先生が「私は謝るのは簡単だ」とおっしゃいました。実は学会が謝るのも簡単かもしれません。口だけ謝ったって、それは謝ったことにならないんだろうと思います。謝罪ができるのは、本来の信頼関係ができなければ謝罪は受け入れられないでしょうし、片っぽは「おれは謝ったからいいじゃないか」という話、どっかで聞いたような話になっちゃうんですけど、そういうことになりかねない。[そうやって謝らなければ、いつまでたっても信頼関係などできるまい。]さらに、強圧をかけて「この遺骨を返せ」ということをどんどんやり始めると、「もう適当でいいから返してしまえ」という話になるかも知れません。「もう数だけ合わせて返せばそれでいいじゃない」、埋めてしまって「もう責任は取りました」というのが、どうも私は、アメリカやオーストラリアのやり方のような気がします。[いやいや、そのような発想をもっている日本の「人骨研究者」たちがやりそうなことだな。「適当」でいい加減なやり方は、北大による旭川への返還に前例があるではないか。]

 先に、英国王立内科医協会でのシンポジウムを超える内容には拍手を送ると書いたが、こんなヒドイ発言はなかった。

P.S.(2014.08.12, 22:45):

 「さまよえる遺骨」ブログが、質疑応答部分の収録を公開してくれていたので(http://hokudai-monjyo.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-c835.html)、利用させていただくことにした。

 篠田氏が政治家なら、既にアウトだろう。(まあ、昨今は、言いたい放題の政治家もいるが。)彼の発言はもっと続いているが、スペースがもったいないので、残りの部分は、「さまよえる遺骨」ブログを訪問して読まれたし。しかし、「50年100年」というのは、この人の口癖のようだ。

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