AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

夢の結末

 昨晩、情報を下さった方に配慮して投稿を差し控えておいたが、マル秘でもなんでもなく、産官学一体型政策の広報紙が今朝、珍しく事前に公表している。そのうちまた社説か何かで、これが始まりだというようにでも訴えるのであろう。

北海道アイヌ協会、政府代表団入り 国連会議に出席へ 日本の先住民族政策報告(09/20 06:30)

 先住民族の権利の促進を目指す「国連先住民族世界会議」が22、23日、米ニューヨークの国連本部で開かれる。日本政府代表団には北海道アイヌ協会が初めて加わり、政府側と共に日本のアイヌ民族政策を報告する。

 道アイヌ協会は1987年以来、単独で国連の関連会議に参加してきたが、今回は、阿部一司副理事長と菊地修二理事が、外務省、内閣官房国連代表部でつくる政府代表団に加わる。2人は政府のアイヌ政策推進会議(座長・菅義偉官房長官、14人)のメンバー。

 政府代表団入りについて、道アイヌ協会は「日本政府が国際社会に対して、アイヌ民族は日本の先住民族である、とあらためて公式に発信する機会」(事務局)ととらえている。<どうしん電子版に全文掲載>

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/563781.html

1年4ヶ月前に、次のように書いたことがある。

P.S.: 夢の中で
 昨夜、世界会議のことを書いて寝たら、変な夢を見てしまった。
 国連総会は、決議の中で、各国政府代表団に先住民を入れるように奨めているが、日本政府代表団の席に理事長が座っている。少し離れたNGOの席には副理事長が、そしてまた少し離れたAAIAの席に遺骨返還裁判の原告と支援者たちが座っている。そして私は、国連からのWeb中継を見ているのである。それぞれに発言しているのだが、それは省く。
 ウェブカメラが切り替わって、議長席を映し出すと、共同議長席にはあの野村さんが、苦りきったような顔をして座っていた。そして、「○●×△■□」と会場に向かって発言すると、歯がなかった・・・というおハなし。

http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/2013/05/21/020000

 正夢の反対は何というのであろうか。逆夢? 悪夢? 反対でもないか。ただ、少し離れた席に誰かが座っていることにはならなかったようである。

 今回のこの動きで、A氏の言動(http://don-xuixote.hatenablog.com/entry/2014/07/11/223932)の背景もよく分かるであろう。見事な仕込みである。

 政府の一部として出席する北海道アイヌ協会は、「日本政府が国際社会に対して、アイヌ民族は日本の先住民族である、とあらためて公式に発信する」だけではなく、採択される「成果文書」に自らをコミットさせねばならないことは言うまでもない。After the WCIP, 北海道アイヌ協会ではない、Ainu "people"の新たな闘いが始まることであろう。

 (エントリーを整理して「なぞなぞ認証」で再公開した際に、上にリンクした記事も削除しようとしたのだが、しなくて良かった。一時的に公開にしておく。)


P.S.:
 読売新聞は、「国連総会に同協会のメンバーが出席するのは初めて」と書いているが、同協会の前身の野村さんの演説は?
http://www.yomiuri.co.jp/hokkaido/news/20140920-OYTNT50001.html

 国連総会で政府の席に座っていれば日本語で声明を読めるが――政府が通訳を通訳ブースに提供する限りにおいて――、先日の「記念事業」資料のような官僚的作文を読まされるのだろうか。しっかり、中継で確認しよう――中継のない「円卓会議」に出席するのかもしれないが。