AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

アイヌを利用するカジノ誘致の「理論構成」

 今月中旬に「カジノ誘致に反対する小樽市民の会のブログ」が立ち上がっていた。昨日(30日)、「カジノ(IR)を考える集い」を開催したようである。

 メインブログで今年の2月から8月にかけてカジノに関して集中的に投稿したことがあるが、「カジノ」で検索してみたら28本も挙がってきた。全部を再度公開したい思いだが、そうすると、限定公開後に書いた記事をさらに限定公開にしないといけなくなって面倒なのでやめておく。

 一番最初の投稿は、2012年4月29日のものである。一部抜粋すると、こういうことを書いていた。

2012-04-29 第6回「政策推進作業部会」議事概要

 これは誰の発言かは分らないが、「主な意見」の一つである。

・ 結局は、財源が問題となる。アメリカなどの諸外国では、カジノの利益が先住民族のための財源として活用されている例が多い。日本でもカジノが議論されているが、この話が全然出てこない。そして、何よりも、北海道が全国で誘致競争をしている中で、利益はアイヌの方が活用できる財源とするという理論構成ができれば、誘致も有力になるのではないか。財源の問題を常に一緒に考えてもらえればありがたい。

 いつの頃からか、カジノの話がちらほら出ている。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110617/plc11061701390000-n1.htm
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/dompolicy/524659/
http://blog.goo.ne.jp/ivelove/e/70da16aebfdb7a7af9bb4cda1670b67b
 このブログで記事を書くためにアメリカの先住民族関連ニュースを探っていると、毎日必ずと言っていいほど、カジノに関する記事がある。多い時には10件近く出遭うこともある。しかし、敢えて一度もカジノに関する話題は取り上げて来なかった。そこでは、カジノ経営――あるいは、「カジノ キャピタリズム」の現実化――に関する賛否両論は措くとしても、トライブの主権の問題がしっかりと絡んでいる。しかし、上の発言は、北海道がカジノの誘致競争に勝利を収めるためにアイヌを前面に出すという何とも足元透け透けの「理論構成」だが、こういう発言が公開されているというのも、やはり「操作」の一環だろうか(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-04-14/2012041415_01_1.html)。「利益はアイヌの方が活用できる財源」とすることができるのなら、何もカジノの収益からでなくても良いだろうに。この発言が誰のものか、詮索はやめておく方が連休を過ごすための精神の安定には良いのかもしれない。

http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/20120429/1335627076

 因みに、「カジノの利益が先住民族のための財源として活用されている例が多い」という発言であるが、「ための」というからには非先住民族がその利益を先住民族のために活用ということだろうか。そうであれば、それは正しくない。

 また、今年の5月4日には「次は『民族共生の賭博空間』建設か」と書いているが、一番面白いタイトルは、5月6日の「○○さん、××さん、今晩、墓地のカジノに行って、骨を転がしましょうよ。」だったかな。


 

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