AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

歴史を書き換える権力――「あたえた」土地を、日本国はどのようにして取得したのか

 来たな、という感じである。副読本の次は、教科書だろうということは見えていたが。
 ある方が、教科書検定の北海道旧土人保護法に関する、4月7日付けの北海道新聞の記事を送って下さった。(P.S. #3(2015.04.12):現在、こちらで記事の全文が公開されている。)相も変らぬ、芸のないというか、進歩のない記事の書き方である。毎度のことながら、最後に当事者と「識者」の声を数行ずつで紹介している。どうせ本文も聞き書きなのだろうと思わせてしまう構成であるが(役者が変わっているだけである)、そうでなく本文を自分で書いたのであれば、それを最後まで貫けばよかろうに。
 阿部一司氏は、北海道アイヌ協会アイヌ民族評議会を代表しての発言であろうが(肩書きは前者だけになっている)、この件については両団体以外の多くのアイヌの考えを代弁しているのではないかと思う。
 一方、道新は、北大のアイヌ・先住民研究センターの落合研一氏に誰を代弁させているのであろうか。同研究センターか? 北海道旧土人保護法の存在と憲法法の下の平等に沈黙を貫き通した北大(のみならず、この国の)憲法学者たちの専門家を代弁させているのだろうか。それとも、北海道における北大の専門的研究センター教員という名で「権威」を代弁させているのであろうか。

「該当部分だけを見れば、修正は妥当と言えるが・・・。」

 この記事を読んだ時、私は、ブログの初期に取り上げたアイヌ遺骨を巡る道新の解説記事の構図を思い出さずにいられなかった。それは、「2010-10-25 慰霊と研究の両立という世論作り?―アイヌの遺骨をめぐって」で批判しておいた。

 アイヌ政策に関する落合氏の見解は、こちらの論稿に良く表明されている。現在進行中のアイヌ政策有識者懇談会が敷いたアイヌ政策路線の推進者である。本当に、アイヌ民族にとって、「わたしたちのことをわたしたちで決めることの難しさ」であろう。

 ところで、「土地をあたえた」という見解を支持しそうな、例の金子市議であるが、北海道旧土人保護法における「旧土人」の定義についてどうお考えなのだろうか。また、「旧土人」と「アイヌ民族」との関係は如何に?


P.S. to ta-----kaさん:
 メッセージ拝読いたしました。
 はい、あのメールアドレスは臨時のものでしたので使用中止にしました。体調が回復してよかったです。

P.S. #2
 サイドバーの古いコメント表示をなくしただけなのに、以前コメントを残していた人からもさっぱり入らないと思っていたら、いつやったのか、コメント機能の表示を消していた!