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上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

閑話九大(w/ P.S.)

授業中わいせつ画像を誤って映す 九大教授
朝日新聞デジタル 4月18日(土)10時41分配信


 九州大学の男性教授が授業中にわいせつな画像を誤ってスクリーンに映した、と同大が18日に発表した。学部生100人が受講しており、教授は「大変申し訳なかった」と話しているという。

 教授は同大大学院農学研究院の所属。15日の授業で、教材ビデオを見せた後、わいせつな画像3枚が30秒ほど映し出された。その後、教授は授業を続けた。

 教授は大学から貸与された専用のパソコンにわいせつな動画を保存しており、映った画像はその一部という。同大は「教育者としてあるまじき行為。厳正に対処する」とコメントした。

朝日新聞社
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150418-00000018-asahi-soci

 このニュースを見て、別件を思い出した。以前にメインブログで「遺体の提供」に関連して紹介した本の1冊、神薫『女医裏物語 禁断の大学病院、白衣の日常』(文藝春秋、2011)に、「誤って」ではなく意図的にそれをやっていた医学部の授業の様子が語られている(第2章「驚愕! 講義であんな写真を見せる大学」、62-63ページ)。

どうやらこのヌード、男子学生の居眠り防止のためにやっているらしいのだが、女子としては腹が立つやら呆れるやらでかえって講義に集中できなかった。
 女性のヌードで注意を喚起しようとは、医学部とはなんたる男尊女卑、男中心社会なのであろうか。歴代K大女子医学生は、この仕打ちによくも耐えてきたものだ。眠たい女子学生のために、イケメンヌードも映せと言いたい。(63ページ)

 こちらもK大だが、本を読めば、都内の大学の名前はすぐに分かる。献体された遺体の組織の扱いがぞんざいな医学生がいることについても断片的に書かれている。著者は、患者側に立っていそうな女医だったのに、辞められてこの本を出した時には「主婦」となっているからもったいないことである。

 読後、この本は医学部を目指す女子高生に読んでもらいたいと思った。ところが、文藝春秋社の趣味の悪さか、中味は真面目な内容なのに、「女医」への興味本位で売ろうという魂胆だったのか、こんなカバーである。そして、それをはぐると、こうである。
f:id:Don_Xuixote:20150205001753j:plain
(もっと小さい写真で良いのだが、操作方法が分からない。)


P.S. せっかくだから、いくつかのエピソードを紹介しておこう。アイヌ遺骨の取り扱いを考えてしまう。

 「本人の遺志による献体」ではなく、「20年くらい前の行き倒れ身元不明死体」の解剖にあたって、彼女は、「医学生なんだから、科学的思考と態度で実習にのぞみたい。頭ではわかっているのだけれど、動揺した私は『同意の上じゃないのに解剖しちゃって呪われそう』なんて非科学的な想像に襲われてしまった」そうである。(「あまり大声では言えない解剖の話」91ページ。)

 「脳みそを電子レンジで!? 罪な想像力」(102-104ページ)で紹介されている脳の解剖実習にまつわる出来事の一つ。

 実習の帰り、一度だけだが大学の階段に薄さ2mm、1×2cmくらいの脳のかけらが落ちていた。たとえ小さなかけらであっても、献体されたご遺体には変わりない。解剖実習のラストに棺におさめるため、保管しておくべきものだ。それを階段に落っことすとは、意識が低いと言われても仕方のない出来事であった。
 「ご遺体なのだから大切に」という精神が慣れと共に薄れていくのは、あってはならぬことだ。(103ページ。下線は追加。)

 ごもっとも。仰る通り。

 さらに、「K大、伝説の首どろぼう」(107-109ページ)では、「骨学実習室にある骨標本の数は限られているので、左右一対ある手足や複数ある肋骨などと違い、一体にひとつしかない頭蓋骨は早いもの勝ち」ということで、彼女の先輩は、「頭蓋骨をひとりじめして・・・自宅でゆっくり勉強するつもりで」、「骨学実習に使う人骨を持ち出した」そうである。ところが、「外部持ち出しは厳禁」のこの「人体標本」を、彼は電車の網棚に忘れて帰ったというのである。
 「バレていたら退学ものだった」らしいが、「彼は、今をときめくK大医学部某内科教授だ」そうである。「こんな度胸と行動力あればこそ、彼は教授の地位を射止めることができたのかもしれない」とは、著者の弁。


P.S.(2015.04.20):
 こういう記事にはアクセスが集まるようである。2日連続で急増。

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