AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

「アイヌ民族」を「アイヌ民俗」に書き換え中?/沖縄の「基地隠し」(+P.S.)

 最近、室蘭民報の記事(これこれ)で「白老・アイヌ民俗博物館」と表記されているのを見て、地方紙の単なる誤植かと思っていたのだが、北海道では組織的な表記変更でも起こっているのだろうか? 北海道アイヌ協会の事業にも「民俗文化財」となっている。これは、前からそうだったのか?

 これだけではない。最近、あちこちで(国連の権利宣言に言及した法学者の論文でも)、「先住民族」を「先住民」と言い換える動きも現れている。


P.S. こちらでは「基地隠し」が進行中だそうである。

「沖縄出身アナ“福岡で考える基地問題”」posted by rkbnews at https://youtu.be/7sxnJSOf_h4

 残念ながら、投稿者(rkbnew)が動画を削除したため、埋め込みコードを削除する。


P.S. #2 「民族隠し」については、過去に少し書いたことがある。時代は変わって、そのうち「あなたはどのタイプ?」と、ハプロタイプで語られることにもなり兼ねまい。

P.S. #3(2015.05.26):読者からの情報では、北海道アイヌ協会は、昔から「アイヌ民俗文化財」を使っているそうである。「昔」っていつからだろう。聞き忘れた。政府がアイヌ民族の存在を否定していた頃に端を発するのではないだろうね。
 2000年だったかと思うが、中国地方で児玉作左衛門のコレクション展があった。たまたま、地元のテレビ局が夕方の子ども向け番組で取り上げるということで、レポーターがリハーサルをしているところを見学する機会があった。レポーターの発言にも、展示の説明版にも、「アイヌの人々」が何度も登場する。「アイヌ民族」と言う方がスンナリ流れそうな文脈でも「アイヌの人々」と頑なに言い続けている。怪訝に思って、リハーサルの合間にテレビ局の人と少し話をした。すると、驚いたことに、「民族という言葉を使うと差別」になるから、子ども向けの番組では差別を助長することになるから使えないのだと言う。議論をしたものの、埒は明かなかった。
 今はまた、揺れ戻しが起こっているようである。

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