AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

文化人類学者はcop outしたのか!?

 第21回政策推進作業部会の「議事概要」(ここ2日間ほど、第一変換候補に「擬似概要」と出てくる!)については、思うところがあって何も書かないでいた。
 この回の内容について私が最も関心と「期待」をもって公開を待っていたのは、文化人類学者の「代表」が遺骨問題について何を発言するかであった。前回(第20回)の作業部会「議事概要」では、次のように記録されていた。

 また、遺骨の調査のあり方について、前回の当作業部会において、日本考古学協会及び日本人類学会の意見聴取が行われたが、この件に関して文化人類学からも意見聴取を行って欲しいという意見があったことも併せて報告する。(2ページ)

 下記のような第21回の報告を見ると、この要望なり意見はどこから出たのだろうか。私は、てっきり文化人類学者から出たのだろうと思っていた。このような発言も記録されている。

○ 博物館検討委員会において、人類学、考古学といった時間軸を意識した知見を博物館の展示等に反映させるよう強く意見した。また、人類学は、文化人類学、考古学、自然人類学と3つの体系になっており、これらすべての要素が必要である。
 
遺骨を展示しないという話については、例えば国立科学博物館等では北海道アイヌ協会と協議の上、本物と見分けがつかないほどの精巧な遺骨のレプリカを展示しているという事例があることを申し上げる。
 また、博物館検討委員会でとりまとめられた遺骨の調査研究展示は行わないという提言は、文化財行政における整理もはっきりしていない現状も踏まえ、委員の中に反対する者もいたことから報告書に盛り込むことにならなかったということには留意していただきたい。(3ページ)

○ 作業部会において、考古学協会と人類学会の意見聴取を行ったが、先ほど文化人類学についての意見もあり、アイヌ側にとっても密接な関係を構築したほうがいいと思っているので、どのようにかかわることが可能か伺いたい。
 ○ アイヌ遺骨の研究については、主に遺骨を対象とした研究を行ってきたのが日本人類学会、日本考古学協会であったことから、前回の作業部会において意見聴取を行ったところであるが、文化人類学会についてもその必要性について検討させていただきたい。(7-8ページ)

 要するに、「検討」というのは、常々そうであるように、官僚/行政用語であったということなのか。第21回作業部会の「議事概要」では、この件については次のような意見が交わされている。

文化人類学からの意見聴取については、どのように整理されているのか。
 ○ 政府から検討の場につくべきであるなどと言う性質のものではないと考えている。[1]
○ 人類学会と文化人類学会とでは、かなり認識が違うと思う。
遺骨そのものを研究対象としている分野と関連分野というところで一応の線を引いてこれまで対応してきていると思うが、その線の引き方が適切ではないという意見があれば、その点について検討しなければならないと考える。[2]
アイヌの歴史的な時間軸を遺骨や副葬品を含めて整理してもらいたいと考えており、そうした観点から文化人類学も入ってしかるべきである。[3]
 アイヌにとって副葬品がどうなっているのか等々は、非常に重要な問題だと思っている。
アイヌ協会からもこのような要望があるということを踏まえて、文化人類学会への対応について事務局において検討していただきたいと思う。
○ 研究者団体とアイヌ関係者における研究のあり方に関する検討には、道外のアイヌも参加することはできるのか
 ○ 参加できるように関係者にはお願いしたいと思う。(第21回、4-5ページ)

<時間がなくなったので、「続く」としておく。>

P.S. 昼間に投稿していたのだが、操作を誤ったらしく、夜に見たらメインブログの方に入っていた。「続き」はいつになるかわからない。