AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

「1492年:楽園の征服」

 また1ヶ月足らずで「コロンブスの日」がやってくる。(米国では1934年から10月12日であったが、1971年以来10月の第2月曜日が「コロンブスの日」とされている。)北米では「コロンブスの日」を廃止して「先住民族の日」に変えようという動きがあることは、過去の記事で紹介しておいた。
http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/2014/04/25/222317
http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/2014/03/08/012428
http://ainupolicy.hateblo.jp/entry/2013/05/08/003201
http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20140503/1399042825
http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20140426/1398524338
http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20101015/1287070783
http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20101009/1286551878

 1週間くらい前だったか、ふと「1492 コロンブス(邦題)」という映画をもう一度観てみたくなった。この映画は、「先住民族の権利宣言」を起草していた会議へ向う途上の機内で観たと思うのだが、こう書きながら、もしかしたら日本のテレビ放映でだったかもしれないと、記憶がやや曖昧になってきた。
 YouTubeで検索すると、何人もの投稿者が全編をアップロードしているが、いくつかクリックしたものはそれぞれ別のサイトで無料登録しないと観られなくなっている。そんな中で、下に埋め込んだものは、直接YouTubeで観られるようになっているから、ここに拝借することにした。(どこかに日本語吹き替え/字幕版が視聴できるようになっていないだろうか。)恐らく、大学出たてくらいの今の若い人たちの中には、この映画の存在や当時の論争を知らない人も多いのではないかと思う。
 映画のあらすじはこちらこちらを参照して戴きたい。結論だけ書くと、「1992年以前に逆戻り?」にも書いたように、この国では、良くてせいぜいこの映画の描き方/視点程度の認識しか定着しなかったようである。今日では、それより酷いと言えるのかもしれない。

"1492 Conquest of Paradise (1992) مترجم" posted by ahmed faris at https://youtu.be/XuIhnizDCSA

 この映画を初めて観た時に最も印象に残ったシーンについて前にどこかに書いたと思うが、今回もまた同じであった。(2:02:44-2:04:40のシーンに込められたメッセージである。) そして今回は、「新世界」の光景にJ. コンラッドの『闇の奥(Heart of Darkness)』の中で主人公たちがコンゴ川を遡る光景が重なった。この本にはこちらでも言及したことがある。