AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

♪上を向いて歩こう バナーを見落とさないように♪

 アイヌ政策推進会議には北海道から8人が出席している。この人たちは、東京往復の際に「新千歳空港国内線ターミナルビル2Fセンタープラザ」は通らなかったのだろうか。6月下旬から約4ヵ月半、一度も。まあ、政策推進会議は1年半近く開催されてなかったから、その下の政策推進作業部会の人たちはと言うべきであろうが。バナーが掲げられた翌日に第22回会合が開かれているだけとはいえ。異なる顔ぶれで、同じく8人が上京している。
 見ていて気にかけなかったのであれば問題であろうが、皆さんお忙しい人たちだから、多分見てないのだろう。いつだったか、空港の国際線に「イランカラプテ」キャンペーンの「フラッグ」が掲げられた時、私は、その効果について疑問を呈したことがある。先に言及したにしゃんた氏が、2014年の空港利用者数をもとに、「日本語を読めない者や注意深く読まない者もいるだろうが」と但し書きをつけながらも、日ハムのバナーが「813万人もの人間の目に触れた」と単純計算で割り出している。私は、単純に「見なかった」という人が相当数含まれているだろうと思う。

 先に、この件のメディアによる扱いを簡単に検討してみようとして、途中までの記事を投稿していたが、なにしろ当事者団体の職員たちがSNSで世界へ向けて冗談を交わしているくらいだから、馬鹿らしくなって、ひとまず削除した。(今は真剣なやり取りになっているみたいだが。)にしゃんた氏が指摘している"Ezolution"が問題にされることもないのだろう。

 野球シーズン終了まで、約4ヵ月半の間、どでかいバナーが誰にも気づかれずに(?)放置されていたことは、一つの課題として考えられてよかろう。もう一方で、これを機に、日本ハム球団は、このバナーがどれほどの宣伝効果を生んでいたのか、ビジネスとして検証しても良いのではないか。すぐに「費用対効果」を持ち出す官僚たちが「イランカラプテ」キャンペーンのフラッグの効果をきちんと評価しないようであるから、日ハムが、授業でバナー問題を取り上げたという観光経済学の専門家にも入っていただいて、産官学共同で分析してみれば、「イランカラプテ」のフラッグの効果も割り出せるかもしれない。「建設的な」参考になるだろう。そして、日ハム球団が、次に"Ezolution"のバナーか、裏に「『いや、アイヌ民族の大地です』という、アイヌ協会とのコラボ企画」をするようであれば、少なくともBGMにこの名曲を流すとよかろう。

坂本九 上を向いて歩こう」posted by 音楽博物館 at https://youtu.be/vBzUmcjfzIQ