AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

国立アイヌ文化博物館(仮称)の入館者数目標

 先の第7回「アイヌ政策推進会議」の「議事概要」にも出ていたが、菅官房長官の「鶴の一声」で、「民族強制の象徴空間」に予定されている博物館の入館者数目標が、50万人から一気に100万人に引き上げられたそうである。⇒苫小牧民報
 博物館の入館者数については、数年前から見ていたが、年間100万人というのは、不可能ではないとしても、達成だけでなく、維持していくのも、かなり厳しい数字だと思わざるを得ない。⇒p.20の「data 1 資料・データ」
 こちらのp. 5に、2011年度のものだが、博物館来館者数とその推移が載っている。
 こちらは、2012年10月現在の文部科学省データである。1館当たりの数字は、単純な割り算の結果だから、ここではあまり意味を持たないかもしれない。

 白老に目標数の人が来ないと、そのうち、カジノも、そしてディズニーランドも誘致という話が出てくるのかもしれない。カジノは、既に出ていたが。

 いずれにしても、政府(内閣官房アイヌ総合政策室)とアイヌ政策推進会議の「有識者」たちが言うところの「広義のアイヌ文化」政策は、過去のモノににばかり集中して、一区画にそれを閉じ込めようする議論に終始してはいないだろうか。


 いつだったか、しばらく前に、こんな夢を見た。博物館の建設工事が始まった後、工事現場からアイヌのものと思われる遺骨や文化遺産が発掘された。考古学調査をやっていると、2020年までには「民族強制の象徴空間」が完成しそうにない。「人骨」研究者は、考古学者は、北海道アイヌ協会は、そして、地元白老や他の「象徴空間」建設を取り巻く利害関係者は、それぞれどういう態度を取り、どういう主張をするのか・・・と面白くなってきたところで目が覚めた。