AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

「共存」するためには、毒殺されても怒るなとでも?(w/ P.S.追加)

 数時間前に、ある方が電話をくれた。下の記事を読むようにと。内容を聞いて、笑うしかなかった。

シャクシャイン像建て替えへ 新ひだかアイヌ協 デザイン変更も
12/15 07:00、12/15 07:29 更新

 【新ひだか新ひだかアイヌ協会(大川勝会長)は、日高管内新ひだか町静内の真歌公園内にあるシャクシャイン像を建て替える方針を決めた。長年風雨にさらされてひび割れがひどくなったため。同協会をNPO法人化して寄付を募り、来年9月に公園内で開かれるシャクシャイン法要祭までに完成させたい考えだ。

 シャクシャインは1669年、アイヌ民族の生活を圧迫した松前藩に抗して決起し、和睦の席で毒殺された民族の英雄。像は強化プラスチック製で高さ3・5メートル、掲げたクワの先端までは4・2メートル。英雄をたたえようと、地元の有志が寄付を募って1970年に建立した。デザインは彫刻家の故竹中敏洋さんが手がけ、現在は町が所有している。

 民族結束の象徴となってきたが、劣化が著しく、すねの部分には大きなひびが入っている。来年はシャクシャイン法要祭が70回目を迎えることから、同協会が節目の年までに建て替えようと決めた。

 新たな像はブロンズ製にし、同程度の大きさにしたい考え。現在の像はシャクシャインが渡島管内松前町の方を向いて怒る様子を表現しているが、「いまはアイヌ民族と和人が共存する時代になった」(大川会長)としてデザインの変更も視野に入れている。予算は数千万円程度を見込む。

 これを笑わずに何を笑おう。今年の笑い納めであって欲しい。エイプリル フールでもあるまいし。これこそ世界へ向けて発信するべきニュースであろう。誰か、世界各国・民族の言語に翻訳して欲しい。先住民族の間で7世代先まで語り草になるであろう。現代の「毒饅頭」の威力は、シャクシャインが飲まされた毒の威力に勝るとも劣らぬもののようである。

 オンラインで無料で読めるのは上の引用部分までだが、「共存する時代になった」からどのようなデザインにするのかまでは書かれていない。しかし、明らかに、怒っていてはダメだというふうに受け取れる。いや、松前町を向いていてはダメなのか? 首都方面にでも向けてスマイルさせるか? いや、それでは寄付が集まるまい。どうする? 仕方ない。上を向かせよう。そう、シャクシャイン涙がこぼれないように

 さて、真面目な疑問を一つ。現在の像は町の所有らしいが、協会がNPO法人化したとしても、風景に埋め込まれた像がもつ歴史的意味まで同協会が独占できるのだろうか。

P.S.こちらに有料会員向けの部分があった。「全文」との違いは、どうも次の1段落だけのようである。

 寄付を受けやすいように、同協会は12月中にもNPO法人化を道に申請する。早ければ来年4月にも認められる見通し。大川会長は「きれいな像の前でシャクシャインの偉業をたたえることができれば」と話している。

 「きれいな」笑顔の「像の前で」・・・でも良かったかもしれませんね。


訂正:「笑い納め」でなくても良い。もっと健全な笑いは、いくらでも欲しい。


P.S. #2(12/18):上の道新記事は、こちらの記事を背景として読まれるべきである。

過去の関連投稿:
http://don-xuixote.hatenablog.com/entry/2013/07/29/005511
http://don-xuixote.hatenablog.com/entry/2013/10/13/140034
http://don-xuixote.hatenablog.com/entry/2014/08/29/223709