AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

アイヌ遺骨返還に関する海外からの問い合わせ

 第7回アイヌ政策推進会議に上げられた報告の遺骨返還に関する部分に対する感想を書こうと思いながらも、「強制移住と土地・資源」のシリーズが(10)くらいまで行って一段落つくまでは、他のテーマーで書くことを抑えておくつもりでいた。だが、今日、ある国で先住民族の遺骨返還に取り組んでいるある先住民(Aさん)から、この国の状況に関する問い合わせが入った。かなりの誤解も含まれる情報が流されている感じである。こんなことで良いのか。

 Aさんは、同僚との話から、日本でアイヌ遺骨の返還過程(前の記事で書いたprocess)と慰霊の場の設立に関してかなりの動きが見られるようで、日本政府と専門家たちが返還過程に関する情報収集でオーストラリア、ハワイ、アメリカのワシントンD.C.を訪れたと理解しているとのこと。こうしたことについて私自身やアイヌの人たちの考えはどうか、それは良い方向へのステップなのか、それとも、関係者はそれ以上のことを望んでいるのかと尋ねてきている。

 アイヌ遺骨の返還の仕組みをめぐっては、文部科学省で非公開で検討が進められているようであるが、政府と有識者たちが海外視察をしているという情報など持ち得ていない。さてさて、どう返事を書いたものか・・・。多くの人々にとって、サッポロビールが「イランカラプテ キャンペーン」を缶で広報していることの方が大事だと思っているとでも書いておこうか。

 そう言えば、かなり前の政策推進作業部会で、そのような視察の話が出ていたなと思い出した。その時、その程度の情報は、わざわざ出向いて行かなくとも得られるだろうと批判したことも思い出した。探せば、このブログにあるはずだ。それが実施されたということか。いいな、何かあれば海外視察だ。そんな海外の返還方式は間違いで、札幌医科大の取り組みが世界に類例を見ない、世界をリードする仕組みだとか何とかとも、有識者懇談会で言ってなかったかな。思い出してきたけれど、私の頭の中は今、「土地」の返還問題が占めている。しばらくおいてから返事を書くとしよう。