AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

「コングレッショナル・フェロー」(w/ P.S. 7つ)

 前から話題になっていたことであるが、先ほどYahoo Newsの上の方に鳥越俊太郎氏の「高市議員経歴は詐称」発言、高市議員が「事実誤認」と説明というニュースが出ていた。「自身のホームページのプロフィールに説明書きを掲載(https://www.sanae.gr.jp/profile_sub01.html)した」と書いてあったので、どのフェローシップだったのかと興味が湧いてURLから訪問したら、一時的にサービスが利用不可状態になっていた。
 「高市議員によると『立法調査官』という名称は、コングレッショナル・フェローの『訳語』であり」――ちょっと違うなという感じではある(そもそも「官」ではないだろう)が――ということであるが、"Congressional Fellow"というのは、それをGoogleで検索すれば明白であるが、さまざまあって、アメリカ政治学会(APSA)のプログラムが良く知られているが、他にも、上位に挙がってくるものだけでも、ジョージタウン大学の政治問題研究所ブルッキングス研究所ヘリテッジ財団フェローシップから、アメリカ心理学会アメリカ機械工学協会(ASME)アメリカ土木技師協会(ASCE)アジア太平洋アメリカ議会研究所(APAICS)、そして、海兵隊のものまで、多種多彩である。
 (なお、上記の各団体の日本語名は、ここでの私の仮訳の名称である。)

 フェローだったのか、議会/議員スタッフ(Congressional staff)だったのか、補佐(aide)だったのか、本当の肩書きは何だったのだろう?

 ついでに、アメリカ連邦議会の倫理委員会による定義である。

P.S.(04.20, 1:00):高市議員のサイトが閲覧可能になっている。スポンサーが松下政経塾らしいが、そこから直接、シュローダー議員の事務所に受け入れられたということ? だったら、それは松下政経塾フェローシップ プログラムなのかな? 上の倫理委員会の規定には、外国人に関することも書かれているが・・・(下に引用、下線は追加)。「プログラムは選抜が厳しく」云々とあるけれど、それはAPSAなどのプログラムであって、彼女がどの団体のプログラムに選抜されたのかは、やっぱり明記されていない。
 今後の展開を眺めていようとは思うけれど、個人的には、今はこの程度のことはどうでもいいという感じなのである。

Internship and Fellowship Programs

Foreign nationals. Generally, it is permissible for a foreign national to serve an unpaid internship or fellowship for a Member in either a personal or committee office. Such an internship or fellowship would be subject to the same conditions and restrictions as other such educational programs. Thus, the foreign national should not be assigned any matter of interest to the individual’s employer (if any) or the program sponsor. In addition, the foreign national should not be assigned any duties that enable the individual to influence United States policy in a way that benefits the individual’s home country. Because of concerns arising under Article I, section 9, clause 8 of the Constitution (the Emoluments Clause), the Ethics Committee should be contacted for advice about any prospective internship or fellowship involving a foreign national receiving a salary, or some other form of support, from the individual’s home country while serving in a House office.

Example 8. Student A writes to Member B offering to work in B’s office for one semester, as part of his college’s government internship program. A encloses a copy of the college’s brochure on its internship program and a letter from the dean, indicating that A will get college credit for his participation. B may accept A’s services.

Example 9. Scientist C works for a pharmaceutical company that sponsors a mid-career fellowship program. In conjunction with the program, C writes to the Science Committee, offering her services for one year, during which time the company would continue to pay her salary. The Committee may accept C’s services, provided that she does not work on legislation that will directly benefit her employing company.

Example 10. Student D’s college does not have a formal internship program. D’s political science professor has offered to give him independent study credit if he volunteers in a congressional office and writes a paper on what he learns about the legislative process. A Member could accept D’s services as a volunteer under these circumstances (see discussion below on “Volunteers”). The independent study credit demonstrates the educational benefit to Student D.

Example 11. E, a foreign national, has applied through an educational program in Washington, D.C., to serve as a “visiting fellow” in Member F’s office for six months. The program will pay E a stipend and will pay for the individual’s health insurance during the fellowship. E will receive no other salary or form of support from any source. Member F may accept E’s services, provided that she is not assigned any duties that would benefit the sponsoring program or the fellow’s home country.

P.S. #2:Pat Shroeder元議員と高市議員の関係を検索していたら、久しぶりにウィキリークス機密指定(Confidential)電文(2006年)を読むことになった。イギリスのサッチャー元首相を尊敬していて、日本の「鉄の女(Iron Lady)」――アイロンかけの女性じゃないよ――になることを目論んでいるのだと、アメリカの本物の外交「調査官」から本国に報告されている。

P.S. #3シュローダー元議員の経歴を読んでいると、どうして高市議員が彼女のところでフェローシップを行ったのか不思議でならない。なかでも、次の「記憶に残る言葉」の項目で太字にした部分――そこだけ訳しておく――など、まるで今の安倍政権に予言的に向けられた言葉ではないか!?

Schroeder coined the famous phrase "Teflon President" to describe Ronald Reagan. She was frying eggs in a Teflon pan one morning when the idea came to her.[18] Publisher's Weekly reported that in her memoir she mentioned Richard Nixon, who wore makeup all the time, by saying "I had an incredible urge to wash his face". She relayed that actor John Wayne had once offered her a cigarette lighter engraved with the inscription "Fuck communism--John Wayne". The office of the clerk of the House of Representatives shares that "from her seat on the Armed Services Committee, she once told Pentagon officials that if they were women, they would always be pregnant because they never said 'no'." During the debate whether to pass the Defense of Marriage Act (DOMA), Schroeder said in opposition, "You can't amend the Constitution with a statute. Everybody knows that. This is just stirring the political waters and seeing what hate you can unleash."[19](1つの議会立法で憲法を修正することなんてできない。誰もがそんなことは知っている。これは、ただ政界を掻き混ぜて、どんな嫌悪を解き放つことができるかを目にするだけだ。) In one 1995 exchange in response to a homophobic comment made by former Representative Duke Cunningham, Schroeder asked "Parliamentary inquiry, Mr. Chairman - do we have to call the Gentleman a gentleman if he's not one?" [20]

P.S. #4(04.20, 22:25):あっと驚くタメゴ~ロ~第2弾だ!
 昨夜の投稿から約23時間、エイプリル フールの記事をはるかに凌ぐ、本ブログ史上、いや"Against the Wind"も含めて、私のブログ史上最多のアクセス(ビュー)数が、驚くことに、投稿後の23時間の時間帯すべてで切れ目なく記録されている。4月1日の記事のビュー数の増加の原因はツイッターフェイスブックで拡散されたことだったが、今回は、Yahoo Newsなどから「コングレッショナル・フェロー」をGoogleやYahooで検索しての訪問のようである。だが、こうやってこのブログの主題以外の話題で特別に訪問者が増えても、あまり嬉しくもないというのが本音なのである。

 ところで、松下政経塾のサイトでこのことを探ろうとまでは思わないが、同塾にはコングレッショナル フェローシップというプログラムを、公募(競争)方式で実施しているのだろうか。昨夜検索している時に、ウォール ストリート ジャーナル(WSJ)の1年半前の記事も挙がってきていて、そこでは高市氏が1987年に米国議会でのフェローであり、シュローダー議員の下で働いた(Internal affairs minister Sanae Takaichi was a congressional fellow with the U.S. Congress in 1987 and worked for Representative Patricia Schroeder.)と書かれていた。WSJは、それが真のフェローシップだったのか、それとも本人による情報の依拠して書いたのか、これも疑問として残ったが、まあ、ちゃんと裏を取って書かれたものなのだろうとは思う。私は、WSJに問い合わせをしようとまでは思わないが、いずれにしても、高市議員自身または事務所は、どのフェローシップ プログラムだったのかを、もう少し明らかにした方がよさそうである。

P.S. #5(04.21, 0:30):訪問しないと上に書いたが、web上の訪問は簡単だから、初めて松下政経塾のサイトを覗いてみた。現役塾生の実践活動報告に次のように書かれている。

 アメリカでの活動は、アメリカ連邦議会でのフェローシップ(アメリカ政治学会が主催する Congressional Fellowship Program)に参加する形態をとっています。ワシントンDCの連邦議会議員事務所に勤務しながら(略)

 松下政経塾とAPSAとの間で合意のようなものがあるのだろうと思って、上で言及したアメリカ政治学会(APSA)の方を覗くと、現在(2015-16年)の「コングレッショナル フェロー」の一覧が出ている。下の方にアメリカの笹川平和財団(SASAKAWA PEACE FOUNDATION USA)の名があり、このルートで上の塾生はフェローとして活動しているようである。
 そこで、次はAPSAのフェローシップ プログラム(CFP)と笹川平和財団(USA)との関係は?という疑問が出てくる。ここの下の方にAPSAのCFPには他のスポンサー団体からのフェローも含まれることが記されている。

The APSA Congressional Fellowship Program also includes fellows from several other sponsoring organizations. For more information on deadlines and application procedures, please see the following links:
American Australian Association
Asia Foundation
Atlantic Philanthropies and John A. Hartford Foundation Health and Aging Policy Fellows Program
Robert Wood Johnson Foundation Health Policy Fellows Program
Sasakawa Peace Foundation USA
Spirit Mountain Community Fund Mark O. Hatfield Fellowship

 参考までに、Sasakawa USA Congressional Fellowship Programのサイトである。さまざまなフェローシップ プログラムが紹介されている。私が学生だった頃は、こんなに多くの機会はなかったし、こんなに簡単に一覧を探し出すこともできなかったな。

 高市議員も、笹川平和財団(USA)を通じてのフェローだったのだろうか。この財団の設立は、いつだったのかな。当時、存在していたのだろうか。もっと探りたい人は、ここの最後に紹介されている"A CONGRESS OF FELLOWS: Fifty Years of the APSA Congressional Fellowship Program, 1953-2003"を入手すれば、もしかしたら、そこに彼女の名前があるかもしれないし、ないかもしれない。まあ、実際にフェローとして活動していたのであれば、あとは「訳語/造語」とその利用の問題だろう。

P.S. #6笹川平和財団(USA)の設立は1990年のようであるから、高市議員の帰国後ということになる。ということは、どういうルートで?という疑問は未解決となる。
 ところで、この本には経歴が書かれているのだろうか。

P.S. #7(04.21):"Against the Wind"の550本と重なる投稿もあるし、元々がオリジナルのAINU POLICY WATCHからのコピーサイトでもあるから、いちいち投稿数を気にしてはいなかったのだが、ダッシュボードの表示によれば、この投稿がここでのちょうど600本目に当たるようである。暫く休むのにちょうどキリが良いかなと思うが、また明日くらいに第24回政策推進作業部会の議事概要が公開されるのだろうか。