AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

アイヌ遺骨の返還・再埋葬(朝日新聞の記事)

コタンの土に(上)先祖の遺骨還ってくるよ
コタンの土に(下)地域で慰霊、新たな一歩

 これについて、北海道アイヌ協会は「今回の返還は、司法の場で個人と大学が和解した一つのケースにすぎない」との立場だ。
 協会は2014年、遺骨について、祭祀承継者に返還できるものを除き、国が整備する民族共生象徴空間にすみやかに集め、尊厳ある慰霊体制を確立する方針を確認している。
 協会の担当者は「遺骨を地域に返すことについては国も交えて検討が必要だ。過去には協会を通じて大学から地域に返還されたこともあったが、当時とは状況も違う。今回の件で方針は変わることはない」と話す。

Such a disappointing statement!

 何とお役所的・官僚的で冷たいコメントだろう! どうして素直に、小川さんの喜びや安堵感をウタリとして共に喜び合えないのだろう。慰霊塔の高さ、いかに遠くから――中の遺骨からは見えない――目立つかの方が大事なことのようである。(P.S. #3:伏せておいた部分を公開――07.18, 14:00.)

 去る6月27日の北海道新聞の「月曜討論」――ちっとも「討論」になっていない特集――に、2009年に北海道アイヌ協会は1984年の「アイヌ民族に関する法律案」に立ち返ることを決めたという発言が掲載されていた。「当時とは状況も違う」と、どこかから切り返されないことを願う。(どちらのケースにも、参照枠としての先住民族の権利に関する国連宣言は存在していなかった。)

P.S.(07.16):上のコメントについてのみならず、いろいろと述べておきたいことはありますが、今は静かに、厳かに再埋葬が執り行われ、小川隆吉さんはじめ関係者の心が癒されることを願うのみです。

P.S. #4(07.19):全文を転載しなかったけれど、上記2本の記事には、行間も読みながら吟味すると、記者が意図してか否かは分からないが、本来伏せておく方が良いと思われる「公然の秘密」もさりげなく書かれている。