AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

8月6日の「事業」目的/「高江大弾圧」

 1980年代の中米の状況に関係する記事の下書きを途中まで出すつもりでつもりでログインしたのだが、また今日も「介入」が来た! 3つのうち2つを紹介する。(この読者、ご自分でブログを開設する方が良いだろうと思うのだが。)

「アイヌ民族調査で倫理審査委設置へ 協会と2団体」北海道新聞、7月28日)

 北海道アイヌ協会と日本人類学会、日本考古学協会は27日、北大によるアイヌ民族の遺骨や服飾品の収集が問題になったことを受け、今後の調査研究のあり方を中間報告にまとめ発表した。従来の研究を「アイヌの人々に十分説明しなかった」と反省し、今後はアイヌ民族の関係者を交えた組織を設置して調査研究が倫理的に適切かを審査する方針だ。

 三者は2015年11月から調査研究のあり方を議論。従来の研究について「研究目的の遺骨などの収集で、十分な説明と同意の取得に欠けた」などと見解をまとめた。その上で《1》アイヌ民族が遺骨などに有する権利を尊重する*1《2》研究者はあらゆる過程でアイヌ民族の意見に耳を傾ける《3》事前同意を前提に透明性の高い枠組みを確保する―などの原則を確認した。

 さらにアイヌ民族の関係者と研究者で構成し、遺体や副葬品の研究利用が倫理的に適切かどうかを審査する委員会を設置する方針を中間報告としてまとめた。*2

 これらの詳細を8月6日に札幌市内で開くシンポジウムで、北大アイヌ・先住民研究センターの加藤博文教授が説明するほか、日本人類学会と日本考古学協会の研究者4人が最新の研究成果を報告する。*3

 シンポは午前10時から、札幌市中央区北4西4の札幌国際ビル内の国際ホールで。無料。問い合わせは北海道アイヌ協会(電)011・221・0462へ。

 これまで北海道新聞は、この「中間まとめ」に関する独自の分析や評価を何も出していないのでは? この記事も、ただの「お知らせ」である。
 
 こちらも「介入」の話。⇒「高江大弾圧~臨界点を超えた政府の暴力~」

*1:主語は「三者」であろうが、この書き方だと、北海道アイヌ協会も「尊重する」ということになるのだね。

*2:率直に言って、「中間まとめ」にも記載されているこの仕組みの倫理審査機関では不十分である。

*3:先にこの「事業」を取り上げた時、これが目的だろうとは思ったが、「中間まとめ」には関係者から広く意見を求めるとあるにもかかわらず、意見の提出先も期限も明記されていない。