AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

ネヴァダ先住民族国土地法(Nevada Native Land Act)/「インディアン信託財産」訴訟の帰結/「ケネウィック マン」埋葬へ

ネヴァダ先住民族国土地法(Nevada Native Land Act)
 1つは、「連邦議会、ネイティヴ土地法を可決(Congress passes Native Land Act)」と題されたニュースである。

 2人ともネヴァダ州選出であるが、共和党のマーク アマデイ(Mark Amodei)下院議員と民主党のハリー リード(Harry Reid)上院議員が共同提出した超党派Nevada Native Nations Land Actが今週、議会を通過した。この法案――大統領の署名をもって法律となる――は、ネヴァダ州の公有地の7万エーカー余を同州の6つのトライブの統制下に戻すというものである。ネヴァダ州の先住民族トライブのニーズと地元の牧場主、土地所有者、企業のニーズを慎重に調整することで、同法案は議会で可決された。

 この記事を載せているElko Daily Free Pressの地元のエルコ郡にある連邦政府の林野局(Forest Service)のおよそ82エーカーがショショーニ-パイユート トライブズのために信託され、保留地の住宅不足への取り組みや、医療関係者、警察官・消防士、保存担当者などをリクルートするための住宅やインフラ整備に利用される。

 Reid議員は、同法を過去の不正行為を正し、トライブが祖国を回復することを手助けする重要な一歩だと述べている。

☆「インディアン信託財産」訴訟の帰結
 2つ目は、この記事のP.S. #4で言及した、17のトライブとの和解についてである。(その記事では、政府の発表に基づいて33億ドルと書いたが、その後の報道では全体で4億9,200万ドル(約500億円)となっている。)
 この和解について、コネチカット大学の法科大学院教授が、これまでの政権になかった政府の行動として、その意義を高く評価しているインタビュー記事である。
 この和解に至った請求は、1990年代にE. コベルさんによって始められた集団訴訟に端を発している。2010年にオバマ政権と和解し、今回の和解で約100のトライブの請求の解決となった。

 「インディアン信託裁判」の和解については異論も出てはいるが、少なくとも、この国の政府のアイヌ民族の共有財産の扱いとは大違いだ。

☆「ケネウィック マン」、郷里で埋葬へ
 9月28日付けのSeattle PI紙の記事(Bones of 'Kennewick Man' returning home for burial)によれば、1カ月半前にこちらで取り上げた9,000年前の「古代人」が、アメリカ議会の下院を水曜日(28日)に通過した修正法案の条件の下で埋葬のためにコロンビア川流域のトライブ連合に帰還する見通しとなった。(但し、上院を通過している同様の法案と相違点を整合させる必要がある。その後に、大統領の署名となる。)

P.S.(10.02):10月に入っての真夏日。記録にはあるのかもしれないが、記憶にない。台風18号は、進路を日ごとに北に変えているし・・・。

 「インディアン信託裁判」に関する"Against the Wind"の記事:
http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20101016/1287158594
http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20101017/1287249486
http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20101121/1290270228
http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20101201/1291181050
http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20110120/1295449260
http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20121128/1354030798
http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20130308/1362670393
http://d.hatena.ne.jp/Don_Xuixote/20130315/1363278663