AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

「ネヴァダ先住民族国土地法」(続報)/第27回(アイヌ)政策推進作業部会/先住民族言語の復興・教育(rev.)

 友人のためにも暫くブログのトップ画面をそのままにしておきたかったのだが・・・。

 7日、オバマ大統領が先にここで紹介したNevada Native Nations Land Actに署名した。先の記事には、林野局からショショーニ-パイユート トライブズに戻される82エーカーのことしか入れてなかったので、信託地として戻される土地についてもう少し書いておく。いずれも、政府の土地管理局(Bureau of Land Management)の財産となっている土地である。

・ダックウォーター ショショーニ トライブ:約31,269エーカー。
・フォート マクダーミット パイユートとショショーニ トライブ:約19,094エーカー。(同トライブは、同地を40年以上にわたって求めてきた。)
・リノ-スパークス インディアン コロニー:13,434エーカー。
・ピラミッド レイク パイユート トライブ:約6,357エーカー。
・サミット レイク パイユート トライブ:約941エーカー。

 ついでだから、日本政府が熱を入れ始めた課題を入れておく。土地を返す話題は、いつになることやら。(上の標題の真ん中を「アイヌ民族土地返還課題封じ込め対策」としておきたいくらいだ。)
 無料公開部分しか読んでいないから、有料部分に書かれているのかもしれないが、この記事を書いた記者は、返還される遺骨はどこに帰還するのかと尋ねなかったのだろうか。「慰霊施設」と分かり切ったことだからと、尋ねなかったのかな?

アイヌ民族遺骨 海外調査本格化 政府、専門委設置へ北海道新聞、10月7日)

 政府は海外に持ち出されたアイヌ民族の遺骨について、遺骨の状態や収集の経緯に関する現地調査を本格化させる。8月からドイツ国内の収蔵先の調査を行い、アイヌ民族の遺骨を確認した。今後は返還に向けた検討を始める。同国のほかアイヌ民族とみられる遺骨が見つかっているオーストラリアや米国での調査にも着手する方針で、研究者らによる専門委員会も設置する考えだ。

 ドイツではベルリンの国立新博物館が少なくとも9体保管している。現地の日本大使館員の調査でもドイツ国内でアイヌ民族の遺骨が保管されていたことを確認した。

 10月6日に第27回政策推進作業部会が開かれたようで――わずか1時間!――議事次第だけが公開されている。

2. 議 事
(1)平成29年度アイヌ政策関係予算概算要求の状況について
(2)アイヌ遺骨について
(3)その他

 省庁の予算狙いの話題は、大体8月頃に出てくるようである。そして、「調査」、「専門委設置」と、お決まりの言葉が出てくる。
 「日本型先住民族政策」の特徴その1:アイヌ民族への民族の権利の承認や賠償につながることは抑える(謝罪も含む)。その2:できるだけ時間を引き延ばす。その3:施策は小出しにする。

 もう一つついでに、こちらはアイヌ語復興に取り組んでいる人たちに関心のある話題である。

「言葉は贈り物」

ひとつの言語を保存する方法は、レッスンを家庭で始めることである。そして、お年寄りたちに耳を傾けなさい。それは、先住民族の指導者、高齢者、教育者たちとのウィニペグでの会議で起こっている会話である。

 記事の中には映像もある。⇒'Language is a gift': Elders hold key to preserving Indigenous languages