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AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

1月で4度おいしい!(w/ P.S. 4つ)

 3つ前の投稿(P.S. #4を追加した)の加藤氏の「2度おいしい」というキャッチフレーズで私が思い出したのは、グリコのアーモンドグリコキャラメルだった。*1

 11月19日にアイヌ・アリ・語る会ともう一つ、詳細は把握していないが、市民団体の行事があるみたいで、1日で2度おいしいと書こうと思っていたら、北大開示文書研究会が11月13日のコタンの会 第1回学習会と25日のアイヌの遺骨はコタンの土へ歴史的な再埋葬を語る集いの知らせを出している。

 まだ他にもあるのかもしれないが、関心のある人には、来月は今のところ、1月で4度おいしい経験となるようだ。

P.S.(23:02):こんな記事を投稿していても何にもならないな。

 3つ前の投稿のP.S.で言及した「北海道アイヌ協会の人権啓発等の取組みについて」の終わりの方に、このような段落がある。

我が国の人種的、民族的差別の解消については、係る属性の均質性が高い国民間での横並びの同調思考や圧力を考慮に入れながら、無理解や不寛容に対する対応を社会全体で取り組む姿勢を明確な理念に基づき打ち出すとともに、倦まず、弛まず、粘り強い国民運動とするべく取り組む必要があると考えます。

 気になる「我が国」は措いておくとして、「無理解や不寛容に対する対応を・・・国民運動とするべく」とつながるのだろうと読んだのだが、近年の北海道アイヌ協会のやり方――閉ざされたアイヌ政策関連会議の方ばかり向いていて、外の社会で生起する課題に沈黙を通し続けている――が「国民運動」につながるとはとうてい思えない。よしんばつながったとしても、それはせいぜい上からの「国民運動」にしかならないだろう。

 北海道アイヌ協会が海外に置かれているアイヌ遺骨の返還に熱意を示すようになったのも、この「国民運動」を目指してのことであろう(としておく)。

P.S. #2(23:21):上のP.S.を書いた後、「世界の見方 アイヌ地位向上の好機 ウルリッヒ・デリウス ドイツの人権擁護団体『脅かされた人々のための協会』アジア担当」毎日新聞2016年10月16日 東京朝刊)を読んだ。面白かった。
 何が面白かったのか、その1。担当者は当時と変わっているようだが――当時はそもそも今のような国際的な団体ではなかったと思う――、記者が取材している「脅かされた人々のための協会」は、1980年代終盤に国連WGIPにフィリピンのアエタ民族を代弁するということで初参加してきた。その時の会議場の反応と雰囲気が、今でも忘れられない(が、ここに書くことは控えておく)。
 同じ団体であることを確認しようと思って検索すると(ウィキペディアSociety for Threatened Peoples)、3年前にややこしいことになっていたみたいだ。⇒Society for Threatened Peoples International WatchEarth Peoples
この件がどうなったのかまでは調べていない。ここの主題にとっては、どうでもよいことだから。

 この毎日新聞の電子版記事は、どこからどこまでがデリウス氏の話か分かり難い。最後から2段落目は記者の考えも入っているかのように読めるが、最後に「聞き手」と書かれているから、最後の段落まで、一応、デリウス氏の発言ということなのだろう(としておく)。そして、面白かったこと、その2。最後の段落を引用して、面白かったことを太字にしておく。

 アイヌを巡っては、1997年にアイヌ文化振興法が施行され、08年には衆参両院がアイヌを先住民とする決議を行った。だが、独自の文化への理解の浸透や差別の撤廃がどのように実現されたのか、国民的議論が重要だ。こうした議論を進める上で、ドイツからの遺骨返還実現は非常に大きな後押しになる。

P.S. #3(10.22, 0:15):新規投稿にする気も起きない。

「『北海道』150年事業 基本方針決まる」(読売新聞 2016年10月20日)


◆縄文、アイヌ文化の魅力発信

(略)

 基本方針には「積み重ねてきた歴史や先人の偉業を振り返り、未来を展望しながら、互いを認め合う共生の社会を目指す」と理念を掲げ、縄文文化やアイヌ文化などの歴史や芸術・文化、豊かな自然環境、産業技術の継承、多様な魅力を世界に発信することなどを盛り込んだ。

 記念セレモニーでは、アイヌ音楽や舞踊を披露する予定で、「北海道の名付け親」とされる松浦武四郎(1818~88年)をテーマにしたシンポジウム、北海道の偉人を道民投票で選定するイベントなども想定している。

 北海道みらい事業は、企業や団体などが事業計画を実行委員会に登録して実施する。有識者会議は「北海道の見つめ直しと継承」、「アイヌ文化の発信」、「スポーツイベントとの連携」などを事業例に挙げ、記念事業をPRすることが重要だと強調した。

 有識者会議の委員を務めた加藤忠・北海道アイヌ協会理事長は「先人から受け継いだ財産を次の世代につなげる機会。文化の多様な面を知ってほしい」と語った。

 これでは道民運動も道民的議論も起こるまい。

P.S. #4(1:20):最近は国内のアイヌ関連の報道を以前のように熱心に探しているというわけではないから見落としは十分に考えられるのだが、不思議なことが1つある。(アイヌ)政策推進作業部会や毎日新聞北海道新聞で海外のアイヌ遺骨の話題が突然のように降って湧いてから、上の毎日新聞の記事のようにドイツの識者やNGO関係者に取材して意見を語らせているが、この件に関して北海道アイヌ協会の加藤理事長以外の、国内のアイヌや「有識者」に見解を求めて十分に紙面を割いた記事を見たことがない。なぜ?

*1:この言葉のそういう時代性からみても、北海道アイヌ協会の誰が考案したキャッチフレーズなのか、大体想像はつく。