AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

日本のメディアは、いつまで「酋長」を使うのか!(w/ P.S.)

 今になって初めて指摘するのではない。もう何十年も前から言ってきた。だが、書くだけで腹が立つから、ここではあまり書いてこなかった。

コミッショナー 先住民族ロゴ問題に言及「球団オーナーと検討する」
スポニチアネックス 10/27(木) 13:27配信


 インディアンスのロゴマークワフー酋(しゅう)長」は1915年から使用しているチームの象徴で、ファンからも親しまれている。しかし、一方で先住民族の団体から侮辱するものとして変更を求める声が上がっているのも事実だ。

 こうした事情にチームも配慮し、ブロック体の「C」のロゴマークが入った帽子を使うこともあるが、今プレーオフはここまですべての試合で「ワフー酋長」を着用。選手の投票でそのように決まったのだという。

 選手のお気に入りではあるものの、「ワフー酋長」の今後は不透明。大リーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナー(58)はこの件に関して球団側とシーズン後に話し合う考えだという。以下はスポーツ専門局ESPNに語った内容。ワールドシリーズ第1戦を前にした25日のものだ。

 「あのロゴマーク先住民族にとって不快なものであることは理解している。それがなぜかもね。ただ、長い間、インディアンスのシンボルでもあり続けている。そこで、ワールドシリーズ終了後にインディアンスのオーナーであるドーラン氏と話し合うことにした。ロゴマークの今後をどうするべきかについてね」。

 「レッド スキンズ」をはじめ、アメリカのスポーツチームが用いる先住民族関係の名称やロゴマークに含まれる問題は文化的な搾取・濫用の問題でもあるが、最近まで「アイヌ政策」に特化してきたこのブログではCleveland IndiansのChief Wahoo問題も取り上げずにきた。今日も、それ自体を取り上げるのではない。そうではなく、このChief Wahooを「ワフー酋長」と訳して、ご丁寧にもルビを付けて取り上げているメディアのメンタリティを問うておきたい。

 今、沖縄での機動隊員による「土人」発言が大きな問題になっている。ここでもいくつかの記事を転載しておいたが、その中(P.S. #5)で引き合いに出されていた共同通信社発行の「記者ハンドブック」なるものに注目しておいた。

 「土人」は新聞社が使う「記者ハンドブック」(共同通信社発行)でも差別語、不快用語とされており、記事にする場合は通常「先住民(族)」や「現地人」と表記することになっている。

 その「記者ハンドブック」では、「酋長」はどのように扱われているのだろうか。過去に、産経新聞の記事について、こう書いたことがある。

 それにしても、彼らは「億万長者」になろうとも、まだ「酋長」と呼ばれ続けるのか。この言葉は、もう廃棄されたかと思っていたが、こうしてメディアがまた復活させている。

 いっそのこと、この国の首相から自治体の首長まで、後者は混同を避けるためか、「くびちょう」などと国会などで呼ばれているが、皆を「酋長」と呼んでみるとよいだろう。


「酋長」の復活!?

 「酋長」という言葉の使用は、「土人」とセットになっていることを認識するべきである。

 この国で「酋長」が平気で使用されていた頃の本の中の記述の一例を空港と「おもてなし」の「追記3」で取り上げておいたことがある。

 最後に、チーフ ワフーに関連するアメリカの論調の中で最新のものの1つ、28日付けのニューヨーク タイムズの意見ページの投稿にリンクを張っておく。⇒Cleveland’s Unthinking Racism

P.S.(11.01, 22:40):直前のNYT投稿にも使用されているNCAIの画像である。
f:id:Don_Xuixote:20161101224440p:plain

 以前どこかで言及した記憶があるのだが、ブログの中では見つけられなかった。それで、東京アパッチというバスケットボール チームの名前について書いておこうと思ったのだが、2011年をもって事実上消滅したようなので、無駄な労力は使わないでおく。

1つ前(↓下)と2つ前(同)の記事にP.S.あり。