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AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

先住民族への謝罪(オーストラリア)

 投稿のペースを落としていると、凡その「固定客」の数がわかる。この方たちだけを誘って限定公開ブログにしたいとも考えるのだが、2年半ほど前に試みてうまく行かなかった。(「Looking Back #2」に書いたことだが、まだ公開していない。)

 先に取り上げた11月5日の朝日新聞記事で常本氏は「米国や豪州などで語られる『土地の返還』『政治的な自決権』といった先住民族の権利実現を直ちに目指すのは今のアイヌと日本の現実になじむでしょうか」(いや、なじまない)と語っていた。重箱の隅をほじくるようだが、「・・・権利を直ちに実現することを目指す」のではなく、「権利実現を直ちに目指す」ことを否定しておられる。では、いつから始めるのかと問われることだろう。

 ところで、ツネモト センセ、アイヌ民族への謝罪はどうでしょう。それを「直ちに目指す」ことも「今のアイヌと日本の現実」になじまないのでしょうか。「150年」という「追い風」がだめなら、「200年」まで先送りにしますか? 「謝罪」は、多数派の利益と一致しませんか? そもそも、「多数派の利益」って何でしょう。

 昨夕、私はある場所で、NHK FM放送から流れてくるビリー ジョエルのアルバム特集を断片的に聴いていた。そして夜、これをしみじみと聴き直した。
Honesty by Billy Joel With Lyrics posted by Florabel Mayo.


 さて、ここからは、読者とともに少し前の過去を振り返りたい。
 2008(平成20)年6月6日に「アイヌ民族先住民族とすることを求める」国会決議が行われたが、謝罪はなかった。それを受けて始まった「アイヌ政策有識者懇談会」は初期の頃、国連の「先住民族の権利」宣言に反対した4カ国の政策を参考にしていた*1。これらの4カ国の政府は、形と内容に差はあれど、いずれも既に自国の先住民族への謝罪を行っている。(「オバマ大統領の先住アメリカ人への謝罪」の記事は、現在、思うところがあって、下書きに戻している。)

 時間がなくなってきたので、ここから先は、また後で書き足すことにするが、せっかく訪問して戴いた方のために、国会決議に先立って、同年の2008年2月13日に行なわれたオーストラリアのケヴィン ラッド首相の国会での謝罪演説とそれへの反応のようすの映像を各1本ずつ貼り込んでおく。(この頃はまだ『先住民族の10年News』も存在していて、確か、この演説も報告されていたな。)

Sorry, Kevin Rudd's Apology to "The stolen Generation" posted by Channel Ten.

Australian Prime Minister Kevin Rudd apology speech posted by Parliament of the World's Religions.

P.S.(23:15):
 後半の野党党首演説への反応に注目!
NATIONAL SORRY DAY 2008 posted by Artplan Videographics.

 これは、ケヴィン ラッド氏自身のチャンネルへの投稿らしく、演説の全部の録画である。時間に余裕のある方は、どうぞ。
National Apology to the Stolen Generations posted by Kevin Rudd.

 画質が良くないので貼り込まないが、これも演説への反応のようすである。⇒Final part of Rudd's speech, crowd response, motion passed (by ididjaustralia).