AINU POLICY WATCH

――In Light of the U.N. Declaration on the Rights of Indigenous Peoples――

上の写真:ジュネーヴのサン-ピエール大聖堂からレマン湖を望む。

潮目の変化かな?(w/ P.S. X 3)

 ここ何日か、更新しない日々のビュー数が多い。梅雨も明け、明日から1週間は猛暑日の予報。ブログなんてどうでもいいという気分であるが、2日ほど前に読者が知らせてくれていた録画を紹介しておこうと思う。地元の人たちは観た人が多いのだろうけど、北海道外の人は見ていないかもしれないから。

「2017/07/14 NHK 北海道クローズアップ 動き出したアイヌ遺骨問題」 posted by
Afrique _.(☚この方は、他にもアイヌ関係の映像を集めておられる。)

 やっと「動き出した」のだってさ! やっぱり、これまでのアイヌ政策推進会議とアイヌ総合政策室は動いているふりをしていただけだったというわけだ。「閣議決定」が出たから、メディアも動きやすくなったというわけだろうか。北海道新聞「先住民族の遺骨 返還の機運を高めたい」というキャンペーンに変更したようだし、そもそも北海道新聞の「水曜討論」の2人の配置が象徴的でもあった*1。メディアに登場する「専門家」たちも変わってきて、まぁ、アイヌ遺骨返還に関する潮目が少し変わってきたとは言えそうである。

 専門分野を「世界の先住民族政策」研究に鞍替えしたというわけではないのだろうとは思うが、「世界の先住民族政策にも詳しい」らしい加藤教授が、オーストラリアからのアイヌ遺骨の返還に関わってきたと紹介されている*2

P.S.先住民族の地におけるダム建設と考古学者の役割の再検証も「動き出し」て欲しいものである。NHKの皆さん、どうぞよろしく。

P.S. #2(07.22):予定していた9つのコメントうち3つを次の投稿で出したので、残りの6つを書いておく。

北海道アイヌ協会のコメントがないということとも関連していると思うのだが、この映像は旭川の記者が担当しているということがミソでもあろう。それでやや味噌味が違う「潮目の変化」をうかがわせるものとなっている。

②オーストラリアの事例の扱い方に違和感がある。オーストラリア政府がいかに遺骨返還に協力的かを強調し――日本政府と対比したいのかもしれないが――その後にアボリジニーの交渉団体が登場する。加藤教授らの日本側関係者に紹介されて向こうの関係者を取材したのであろうか。オーストラリアにおける遺骨返還のイニシアティヴからの流れが逆の印象を受ける。

③これは編集者によるのであろうが、加藤教授の肩書きは、なぜ「考古学教授」とされなかったのだろうか。それが、同教授の「アイデンティティー」ではないのかな? それは、編集者による「印象操作」であり、「世界の先住民族政策に詳しい」北海道大学アイヌ・先住民研究センターの教授という権威付けだろう。

④シシムカ文化大学の会場の様子は、想像していたものとまったく違っていた。篠田氏の表情には、一寸同情を誘われそうになった。

⑤と⑥は長くなるので、後日に。➡P.S. #3(07.23):それぞれのテーマと関連することが生起するまで、出し惜しみすることにした。