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事後の同意書による研究用採血と同意書のない可能性のある採血(1カ月前のニュースのフォローアップ)

 1カ月前にこのニュースをラジオで聴いた時、非常に興味深かった。この他にも、報道各紙が報じていた。

山形大教授、倫理委の承認得ず研究 学生らから採血
石井力2018年4月20日14時00分

 山形大学工学部(山形県米沢市)は19日、歯の組織やがんの早期診断の研究をしていた教授(現特任教授)が2011~15年、研究を進める上で必要な工学部の倫理委員会の承認を得ていなかったことを明らかにした。教授を15年9月に口頭での厳重注意処分にしたという。教授は朝日新聞の取材に「反省している」と話した。記者会見した飯塚博・工学部長は「本人はうっかりミスと説明している。大変申し訳ない」と陳謝した。


 説明によると、倫理委員会の承認を得て、教授は09年11月から歯の組織についての研究を始めた。承認期間は12年11月までの3年間だったが、更新することなく研究を続行。また、同研究の一部として11年5月からはがん細胞に関わる研究も始めたという。

 研究では13年から15年3月、研究員と学生の計26人から計134回採血したという。1回の採血量は25ミリリットル程度で、医師資格を持つ共同研究者が工学部内で実施していた。

 山大は15年3月に教授から聞き取り調査し、同4月には飯塚工学部長が学生からの採血の同意の有無などを確認。その結果、「コンプライアンス上の問題はあるが、不正行為には該当しない」と判断したという。承認を得ていなかった期間については、さかのぼって倫理委員会が承認した。

「山形大特任教授 指針守らず学生から採血 | jptodayテレビジョン」

 その後の経緯である。

山形大工学部の未承認採血 新たに11回分発覚/山形
毎日新聞2018年5月17日 地方版

 山形大工学部(米沢市)の40代の男性特任教授が工学部倫理委員会の承認を得ずに研究目的で学生らから採血していた問題で、飯塚博学部長は16日、当初発表した134回分の採血の他に、新たに11回の採血が未承認で行われていたと明らかにした。採血の際は、国の倫理指針で文書での同意を得る必要があるが、同意書なしに採血されていた可能性もあり、同大は16日、大学本部(山形市)に調査委員会を設置し、本格調査に乗り出す方針。

 同大は4月の記者会見で問題を公表した際、特任教授が血中のがん細胞を捕捉するなどの研究のため、2011~15年の間に学生ら27人から134回の採血をしたと説明したが、今回、28人から145回の採血をしていたと訂正した。会見の後、採血された卒業生2人から、計11回分の「同意書」が送られて来たという。

 新たな11件については、採血日や誰から採血したかなどを集約した工学部の記録リストに記載がなかった。4月の発表前に工学部が行った聞き取り調査に対し、特任教授は「(採血は)134回で全員分」との趣旨で回答していたといい、飯塚学部長は「特任教授が正確な事実を言わなかった」との認識を示した。同意書についても、事前に書かれたものかどうか疑義があり、調査委員会の構成メンバーを早急に決め、調査していくという。【佐藤良一】

<山形大未承認採血>大学が調査委設置へ 採血された学生らの数、さらに増える可能性

 山形大工学部(米沢市)の特任教授が倫理委員会の承認を得ずに学生らから採血していた問題で、同大は16日に役員会を開き、調査委員会を設けることを決めた。委員構成は未定だが、学外からも医学や法律の専門家を選定する方針。
 大学によると、特任教授は採血の際、国の倫理指針に違反して学生らから事前に同意書を得ていなかった。
 工学部内で同日記者会見した飯塚博学部長によると、問題が明るみに出た4月下旬以降、新たに卒業生2人から本来、採血前に提出されるはずの同意書11回分が研究室に届いた。採血された研究員や学生の数はさらに増える可能性があるという。
 工学部は当初、被採血者は26人としたが、卒業生2人を加えると、現段階で研究員2人と学生25人の計27人で、採血回数は145回になった。調査委は今後、被採血者の意思確認の実態や経緯を詳しく調べる。
 特任教授は2009年から3年間、倫理委の承認を得て歯周組織やがん細胞に関する研究に携わり、採血を伴う実験を実施。承認期間の経過後の11年5月~15年1月にも再承認の手続きを怠ったまま研究活動で学生らの採血をしていたが、倫理委は15年9月に事後的に研究を再承認し、特任教授を厳重注意処分とした。
 調査委は、倫理委による再承認の判断が妥当だったかについても検証する。<河北新報 2018年05月17日木曜日>

 上記記事中の強調は追加した。
 同意書の日付け改竄は明らかな違反だと厚労省は言っている(上の映像中)そうだが、採血ではないけれど、同省監督下の介護施設や医療施設で要求される書類については常態化しているところが少なくない。(いつか詳しく書く日が来るだろう。)

 2012-01-04の人骨からのDNA抽出作業と採血の「同意」獲得過程の実際という投稿を思い出した。リンク先のYouTube動画はもう削除されているのではないかと思っていたが、今も存在している! 観ていなかった人には、誰が登場するのかお楽しみである。札医大に保管されているアイヌ遺骨からのDNA抽出と比較すると、技術だけはずい分と「進歩」したものである。

 4:36〜5:11にミイラの脚の骨から実際にDNAを抽出する方法が映し出されている。さらに5:50〜6:30には、とても十分かつ適切とは思えない、研究のための採血に対する「同意」を得る過程もあるので注目して見られたし。
http://www.youtube.com/watch?v=1kaBUI0m__0&feature=related

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